
残留に向けての課題とポイント
試合数の違いもあり比較は難しいものの、神戸の例を参考にすると残留に向けて勝ち点40が1つ指標となりそうだ。実際今季と同様に20チームでリーグ戦が行われた昨季も、17位で残留した柏レイソルの勝ち点は41。降格した中で最も勝ち点が多かったジュビロ磐田が38となっており、裏付けとなる数字でシーズンを終えている。その上で、横浜FMが目標の勝ち点40以上を目指すために何が必要なのか、ポイントを2点挙げたい。
まずは何よりエースの復調が求められる。チーム状況は異なるだろうが、2022シーズンの神戸ではエースである大迫が前半戦わずかに1ゴールで終えたものの、後半戦に入ると復調し3試合連続ゴールを含む6ゴールを挙げ最終7ゴールとチームトップスコアラーとなって残留に大きく貢献している。横浜FMに置き換えるならば、その大迫と2023シーズンに得点王を争ったロペスの復調は必須。たとえそれが叶わなくともFW植中朝日ら攻撃陣がロペスに代わる役割を果たせなければ残留は難しいと言えよう。
次に守備陣の補強も必要になるだろう。横浜FMは今冬、DF畠中槙之輔やDFエドゥアルドなど主力のセンターバックが複数移籍。一方でDFジェイソン・キニョーネスやDFトーマス・デンといった外国籍選手を加えたが、キニョーネスが第5節の川崎フロンターレ戦で負傷しキーマンを早々に欠いている。代わりにDF諏訪間幸誠という若手の出場機会が伸びていることはクラブの将来を考えると大きいが、やはり経験値と統率力に優れた即戦力が必要な状況なのは間違いない。幸い、今季は6月にも特別登録期間があることから早期の補強が可能。まずは守備を安定させるためにも、機会をうまく活用したいものだ。
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