
J2リーグ、いわきFCを運営する「いわきスポーツクラブ」の大倉智社長が、新ホームスタジアム「IWAKI STADIUM LABO」(いわきスタジアムラボ=仮称)の建設計画を3月28日に発表した。
現在のホーム「ハワイアンズスタジアムいわき(いわきグリーンフィールド)」はサッカー専用スタジアムだが、収容人数は5,066人で、昨2024シーズンのホーム戦平均入場者数は4,290人。J1クラブライセンスを持ついわきFCだが、同スタジアムはJ2ライセンスの基準を満たしておらず例外規定が適用されている。規定では6月までに新スタジアムの整備計画をリーグ側に提出し、2027年6月までに着工する必要がある。
ここでは、民設民営でしかも多目的施設を併設したいわきFCの新スタジアム構想について、また、同クラブの現在地についてまとめてみよう。

小名浜港近く、常識を覆す斬新なデザイン
いわきFCは今後、地権者である福島県との間で新スタジアム建設の調整を進めるとのこと。総工費は未定だが、基本的には民設民営の形が取られるようだ。
スタジアムの収容人数は1万人前後を想定し、メインスタンド側には5階建てのビル、ピッチ側にはバルコニー席、そしてビル内には子どもたちが遊ぶことができるような多目的施設を併設し、試合がない日も人が集う試みだという。明言こそされていないが、津波の際の防潮堤の役割を果たしているようにも見える。
またその外観は、規模こそ比べるべくもないものの、「ボンボネーラ(チョコレート箱)」の異名を取るアルゼンチンのボカ・ジュニアーズの本拠地エスタディオ・アルベルト・J・アルマンドのようで、日本のサッカースタジアムの常識を覆す斬新なデザインだ。
福島県いわき市の小名浜港近くの候補地は、アクアマリンふくしま、小名浜マリンブリッジも近く、現在は駐車場などとして使われている。小名浜港は国際的な物流拠点として県の産業を支えている上、観光物産施設「いわき・ら・ら・ミュウ」などを中心に観光地としても名高い。今夏には常磐道と小名浜港を結ぶ小名浜道路が開通する予定だ。
課題があるとすれば、アクセス面で最寄りのJR常磐線の泉駅から約4キロという点で、この件には大倉社長も「乗り越えなければいけない壁」と話している。
かつて、泉駅と小名浜駅を結ぶ路線として福島臨海鉄道が存在していたが、1972年には旅客営業を廃止し貨物専業鉄道となった。しかし、花火大会など小名浜で開催されるイベントにあわせてJR東日本による旅客向け臨時列車が運行されている。これを機に試合日に臨時列車が運行される可能性もあるだろう。
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