
浦和レッズはトルコ1部フェネルバフチェから同国代表FWジェンク・トスンを獲得した模様。現地メディアが移籍や契約内容を報じる一方、明治安田J1リーグ第4節の柏レイソル(埼玉スタジアム)で在日クルド人集団による騒動が起こっただけに、トルコ代表選手の加入に対するクルド人の反応にも注目が集まりそうだ。
クルド人集団の騒動について、情報発信を行っている自民党所属埼玉県議会議員の諸井真英氏は、3月上旬に配信された『文化人放送局』の番組に出演した際、トスンに言及。自身が調べた情報をもとに、「その選手がトルコの民族派のような、試合中に政治的なアピールをして出場停止を食らったりとか、そういう過去がある。トルコの民族派ということは反クルド」と説明している。
また、同氏は柏戦前にトスンの浦和移籍報道が飛び交っていたことを踏まえて「(クルド人は)当てつけじゃないけど、そのために来たのかなと。(埼玉スタジアムに)たくさん人が入っているから、騒いだらニュースになる」と私見を披露。トスンが浦和へ加入する場合に想定される事態として、「(クルド人集団が)また会場に来るという可能性は十分あると思っている」などと指摘した。
トスンと浦和の契約内容については、トルコメディア『Sports Digitale』が3月14日に「4カ月間の期限付き移籍、2年間の契約延長オプション付き」と報じたのに対して、『フォトマック』は19日に「2年契約でサインする予定。移籍金は100万ユーロ(約1億6,000万円)」とリポート。選手本人は21日までにトルコから日本へ向かうという。
なお、柏戦での騒動を巡っては、クルド人集団による観戦ルールの違反が問題視される一方、一部から差別やヘイトスピーチによる被害を主張する声も上がり、議論が白熱していた。トスンの加入後、スポーツの世界に政治問題が持ち込まれることを、多くのサッカーファンは望んでいないはずだ。
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