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浦和レッズ戦で騒動。埼スタ開催の日本代表戦でクルド人来場の可能性は?

日本サッカー協会 写真:Getty Images

 埼玉スタジアムでは、3月20日にFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表対バーレーン代表が開催される。3月2日の明治安田J1リーグ第4節の浦和レッズ対柏レイソルで、在日クルド人による騒動が発生しただけに、代表戦でも同様のトラブルが発生する可能性が心配される。

 浦和対柏では、埼玉スタジアムのゴール裏でクルド人集団が事前の許可なしに『FCクルド』の旗を掲出。警備員らから旗の撤収を求められたものの、これを受け入れず、大声で騒いだ末に退場している。

 この騒動を巡っては、クルド人集団による観戦ルールの違犯が問題視される一方、一部からは人種差別を主張する声が噴出。自民党所属埼玉県議会議員の諸井真英氏が「人種差別の問題にすり替えることは非常に悪質」と非難するなど、ネット上で様々な意見が飛び交っていた。

 そのクルド人集団が日本代表戦で埼玉スタジアムに来場する可能性は、19日時点で不明だ。浦和戦の騒動について情報発信した諸井氏や、差別・ヘイトスピーチを主張していた『一般社団法人日本クルド文化協会』も、その可能性に言及していない。しかし、仮にクルド人集団がスタジアム内で違反行為に及んだ場合、主催者(日本サッカー協会など)による適切な対応が求められる。

 埼玉県川口市などの一部地域で深刻化している在日クルド人を巡る問題。多くのサッカーファンが、スポーツの国際試合でこのような政治問題の議論が生まれることを望んでいないはずだ。