
日本代表MF藤田譲瑠チマやDF谷口彰悟ら日本人選手7名を擁するシント=トロイデンVV(STVV)は、下位4クラブによるベルギー1部残留プレーオフを戦うことが決定。2部降格も考えられるだけに、ジェフユナイテッド千葉から期限付き移籍中であるFW小森飛絢の去就は不透明とみられる。
現在24歳の同選手は、2024シーズンのJ2得点王に輝くと、2025年1月に千葉からSTVVへ期限付き移籍。海外でのゴール量産を期待されたが、ベルギー1部リーグのレギュラーシーズンでは4試合の途中出場、スタメン出場ゼロでノーゴールという結果に。3月16日開催の最終戦でも90分からの途中出場と、出場時間を確保できていない。
小森と同じく、STVVの置かれている状況も厳しい。同クラブは2024年11月に主力センターバックである谷口が負傷し長期離脱を余儀なくされると、一気に失速。最終戦でも2-3で敗れ、16クラブ中14位でレギュラーシーズンを終えた。
4クラブによるベルギー1部残留プレーオフでは、下位2クラブが2部へ自動降格となるほか、14位となったクラブは2部の昇格プレーオフ勝者と入れ替え戦を行う。STVVが2部へ降格するとなれば、藤田など一部主力選手の放出は避けられないほか、出場機会が少ない選手は人員整理の対象になるとみられる。現地メディアは3月17日の時点で小森の去就について報じていないが、STVVが残留プレーオフに回り、2部降格が現実味を帯びているだけに、2025年6月に期限付き移籍期間満了をもって退団する可能性は高まっていると考えられる。
なおSTVVの立石敬之CEO(最高経営責任者)は2025年2月、ベルギー紙『HBVL』のインタビューで「DMMグループは何があってもオーナーであり続けるということで、STVVのサポーターの皆さんにはすでに安心していただいています」などと、2部降格の場合でもクラブ経営を継続することを明言している。再び日本人選手を獲得する可能性も考えられるが、現所属の日本人選手の去就にも注目が集まりそうだ。
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