
ヴィッセル神戸は3月12日に敵地で行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16・2ndレグで延長戦の末、光州FC(韓国1部)に0-3で敗北。2試合合計スコア2-3で大会を後にしたが、山東泰山(中国1部)の大会撤退がラウンド16での対戦カードに影響を与えただけに、日本国内ではアジアサッカー連盟(AFC)に対する批判が再び相次いでいる。
神戸はACLE東地区リーグステージを5勝1分2敗で終了。3位通過によりラウンド16でブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)と対戦、1stレグをアウェイ、2ndレグをホームで戦うとみられていた。それだけに、4位以上が確定しているなかで迎えた最終節の上海申花(中国1部)戦では、一部の主力選手を温存して敗れていた。
しかし、山東が最終節の蔚山HD戦を前に突如大会から撤退。AFCは大会規則第5条6項に従い、山東が関わる試合の結果をすべて無効としたが、これにより神戸の勝ち点は16から13に。順位も5位となり、ラウンド16での対戦相手も光州FCに変更。1stレグをホーム、2ndレグをアウェイで戦うことになった。
リーグステージで横浜F・マリノスと川崎フロンターレを下しているだけに、光州FCがブリーラムよりも格上との見方が多いなかで迎えた1stレグでは、神戸が2-0で勝利。しかし2ndレグでは18分に1点を返されると、85分にPKから失点。2試合合計2-2となり、迎えた118分に決勝ゴールを許した。
山東の途中撤退によるAFCの決定が神戸の戦いに大きな影響を及ぼしただけに、ネット上では2ndレグ終了後にAFC批判が再燃。神戸など一部のクラブが不利を受けるような決定は不当なものだとの意見が湧き起っているほか、ホーム、アウェイゲームの順番が前後したことによる不利も指摘されている。
また神戸は山東戦での勝利ボーナス10万ドル(約1550万円)を失ったものの、2024年10月2日の山東戦における乱闘騒ぎが原因でAFCから科せられた1万ドル(約155万円)の罰金処分は取り消されず。AFCの規定では「試合開催日から30日以内の支払い」が義務付けられているだけに、すでに罰金の支払いは完了したと考えられるが、ダブルスタンダードとも解釈可能なAFCのスタンスも物議を醸している。
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