
好調の要因はDFにあり
今季の清水はMF乾貴士やFW北川航也、外国人選手のFWアフメド・アフメドフ、FWドウグラス・タンキ、MFマテウス・ブエノに注目が集まっているが、好調の要因はDFにある。
特に右サイドバックを定位置としながらも、フォーメーションの変更に合わせるようにセンターバックやウイングバックも器用にこなし、開幕戦の東京ヴェルディ戦(2月16日/国立競技場/1-0)ではアシストも記録したDF高木践のブレークが大きい。
秋葉監督も「有り難い存在」と認めるそのプレーぶりは、“偽サイドバック”としてインナーラップが持ち味だった前任者のMF原輝綺(名古屋グランパス)とは全く異なるが、自身のストロングポイントを遺憾なく発揮している。サポーターにとっても秋葉監督にとっても嬉しい誤算だ。
さらに、MF宇野禅斗とブエノのボランチコンビは“奪ったら前へ”が意思統一されており、乾ら攻撃陣への前付けも早く、速攻に結び付けている。ボールを奪ってもまずはバックパスしてビルドアップする形から脱却し、いわゆる“ボールを持たされている”状況が少なくなったことも大きい。
実際、この日の広島戦でもボール支配率は40%ほどだったが、それを感じさせないほどのがっぷり四つの攻防を見せていた。

もしタンキが出ていれば…
惜しかったのは終盤、行ったり来たりの展開を見せていただけに、この日出場機会のなかったドウグラス・タンキが出ていれば、フィジカルが生きたのではないかという点だ。結果論ではあるが、西原はじめ、途中出場のMF中原輝やMF小塚和季が絡み、アフメドフにボールが入ることが多かっただけに、「もしタンキがいれば…」と感じざるを得ない。
攻撃陣には、ベンチから外れたMFカピシャーバ、MF矢島慎也に加え、高卒2年目のFW郡司璃来と高卒ルーキーのMF嶋本悠大も控えており厚みがある。GKに関しても沖悠哉は昨2024シーズンまでゴールマウスに君臨していた元日本代表GK権田修一に劣らない安定感を見せている。
得意のホーム戦で引き分けたものの、相手は昨季2位の広島だったことを考えれば悪い結果ではない。逆に1失点でしのぎ切ったことはイレブンの自信に繋がっただろう。
清水はこの後、ファジアーノ岡山戦(3月2日/JFE晴れの国スタジアム)、ガンバ大阪戦(3月8日/パナソニックスタジアム吹田)とアウェイ戦が続く。攻撃陣の層が厚い半面、守備陣の層は薄く、特に経験あるセンターバックの控えはDF高橋祐治しかいない。DFでケガ人が複数出た際に不安を抱えるだけに、この2戦が清水の真価が問われる連戦となるだろう。
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