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JFLから再スタート!いわてグルージャ盛岡の挑戦【2025】

いわてグルージャ盛岡のサポーター 写真:Getty Images

観客動員数と入場料収入問題

改めてJFLからJ3への昇格条件に目を向けると「優勝クラブがJ3へ昇格」「2位クラブはJ3最下位(クラブライセンスなど他の要件あり)との入れ替え戦に勝利した場合に昇格」となっており、最低でも2位以内に入ることが昇格の必須条件と言える。

J3への復帰には成績以外にも「1試合当たりの平均観客動員数2000人以上かつ年間入場料収入1000万円以上」という条件がある。昨シーズン、盛岡の平均入場者数は1試合あたり1,362人でテゲバジャーロ宮崎の1,164人に続くワースト2位。降格により今季はさらなる落ち込みが懸念される。無料招待券の配布で集客を増やす方法もあるが、入場料収入の条件もあることから実際にチケットを購入してスタジアムに足を運んでもらう必要がある。

盛岡のチケット価格は、中学生以上の料金がS自由席1,000円、A自由席500円と比較的手頃な設定だ。地域に密着したクラブとして、いかに観客数を増やすか。ホームタウン活動やスポンサー獲得に向けた取り組みなど広い意味での戦略が必要となるだろう。


Honda FC 写真:Getty Images

侮れないJFLのレベル

アマチュアリーグとはいえ、JFLのレベルは決して侮ることはできない。過去最多優勝を誇るHonda FCや昨季までJ3のY.S.C.C.横浜など手強いライバルクラブも少なくない。また、J1やJ2でのプレー経験を持つ選手も複数在籍しており、そのレベルはJ3と大きな差があるとまでは言えない。実際、過去には天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)で、JFLクラブのHondaが浦和レッズや横浜F・マリノスなどJ1チームに勝利する”ジャイアントキリング”を何度も起こしている。

2022シーズンにはJ2に所属していた盛岡。これまでの実績から当然優勝候補に挙げられてもおかしくないが、容易に勝てるリーグとは言えないのも事実。オフシーズンには経験豊富なベテラン選手の加入もあったが、1月30日に行われた中京大学とのトレーニングマッチでは1対1の引き分けに終わっている。盛岡が再びJ3で戦うためには、JFLで2位以内が必須。ほかにも入場者数や入場料収入などの課題をクリアしなければならないが、果たしてクラブはどう立ち向かうのだろうか。3月8日に開幕する今シーズンのJFL。選手やチームスタッフ、サポーターが一丸となって戦う盛岡に注目したい。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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