Jリーグ アビスパ福岡

パワハラ処分・金明輝監督就任で福岡スポンサー撤退。ふくや社長「また戻れる日が…」

金明輝監督(サガン鳥栖所属時) 写真:Getty Images

 福岡市に本社を置く食品製造メーカー『株式会社ふくや』は、2024シーズン限りでアビスパ福岡とのスポンサー契約を終了。同社の川原武浩代表取締役社長は、サガン鳥栖時代のパワーハラスメント行為(パワハラ行為)で物議を醸した金明輝氏の監督就任が背景にあることを明らかにしている。そんな川原社長による2025シーズン明治安田J1リーグ開幕戦後のコメントが、ファン・サポーターの間で話題になっている。

 川原社長は2月17日にnoteを更新。「アビスパ関連商品終売の御礼」と題して、こう綴っている。

 「12月には3500個近くも在庫があった『ゴールとまらんらん』『勝つばいかんかん』などのアビスパ福岡応援商品は、サポーターの皆さまのおかげで在庫を残すことなく、無事1月末で終売することができました。サポーターの皆さまには2月以降もふくやの商品・製品の情報を広めたりご購入いただいたりと、変わらぬお付き合いをいただけていること、本当にありがとうございます」

 「開幕戦、弊社に向けての横断幕でのメッセージ(しかもふくやのロゴや☆の再現まで!)もしっかりと受け止めています。メッセージを掲出していただいたサポーター団体の皆さまにも、XなどSNSにその景色をそれぞれの席から撮影して投稿していただいた皆さまにも、ただただ感謝・感謝です。Xに投稿の写真は、私のスマホのカメラロールに大切に保存をしております。(そしてすぐさまバックアップもとりました)」

 「今はスポンサーとしてはクラブとは離れてしまっていますが、また戻れる日がくることを信じ、待ち望んでいます。私たちふくやは、これから先もサポーターの皆さんと共に在り続けたいと思います」

 将来的なスポンサー復帰の可能性にも言及しただけに、川原社長の投稿を受けて、ネット上ではふくや社のスポンサー復活を願う声が相次いでいるほか、同社長に対する感謝のメッセージも多く見受けられている。

 なお川原社長は2024年12月31日、福岡とのスポンサー契約満了の理由について「アビスパ福岡でパワハラ等の事案が再発、もしくは過去の事案について再燃した場合、スポンサードをしている弊社に対してのレピュテーションリスク発生の可能性を排除できないから」「今回の監督選定のプロセスが、アビスパ福岡の基本理念「アビスパ福岡は、スポーツを通じて、子どもたちに夢と感動を地域に誇りと活力を与えます」と相違していると考えるから」などと説明。

 金監督の就任について「社外取締役の立場で明確に反対意見を表明しました」と自身の意見を明かした上で、「過去のことは全て解決済みであるというアビスパ側の見解に対して、確信を持つに至りませんでした」としている。