
出場機会を求めてJ1からJ2へ
近年はJ1からJ2のクラブへ移籍する有力選手が増えている。2025シーズンであれば、前述のMF山口やDF鳥海、MF為田はもちろん、浦和レッズからベガルタ仙台へと完全移籍で加わったMF武田英寿、横浜F・マリノスからV・ファーレン長崎へと完全移籍で加わったDFエドゥアルドらがこれに該当する。
Jリーグのクラブ全般にいえることだが、コロナ禍以降平均予算が増加傾向にある。キープレーヤーだと判断した選手には、J1クラブに匹敵する条件を提示できるようになっていることが関係している。また、J1で定位置を掴み切れなかった選手がJ2への期限付き移籍によって出場機会を求めるケースも多い。名古屋グランパスから愛媛FCへ加入したMF吉田温紀、名古屋から磐田へ加入したMF倍井謙、柏レイソルからヴァンフォーレ甲府へと加入したMF土屋巧、湘南ベルマーレからカターレ富山へと加入したDF吉田新らはこれに該当するだろう。
J2を経験しJ1の主力へと羽ばたいていく選手はもはや珍しくなく、2025シーズンもそのような選手の羽化を見られるはずだ。

久しぶりにJ2参戦のクラブ多数
昇降格枠がそれぞれ3つへ増えた影響もあり、久しぶりにJ2で戦うクラブも多い。J1から降格した札幌が2016シーズン以来9年ぶり、鳥栖に至っては2011シーズン以来14年ぶりのJ2参戦となる。J3からの昇格クラブでは富山が2014シーズン以来11年ぶり、FC今治はクラブ初の参戦だ。
J1クラブでは鹿島アントラーズと横浜FMが、J3クラブではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッド、AC長野パルセイロ、アスルクラロ沼津、FC大阪、奈良クラブ、テゲバジャーロ宮崎、そして新たに参入する栃木シティと高知ユナイテッドがJ2未経験クラブ。昇降格により、どのクラブがJ2に参戦するのか見ものである。

J1とJ3から各6クラブが流入
2024シーズンからJ1は下位3クラブがJ2へ自動降格、J2では上位2クラブおよびJ1昇格プレーオフを勝ち抜いた1クラブの計3クラブがJ1へ昇格し下位3クラブがJ3へ。J3からJ2への昇格も上位2クラブとJ2昇格プレーオフを勝ち抜いた1クラブの計3クラブへと拡大された。そのため、2025シーズンは昨季もJ2に所属していた14クラブに、他のカテゴリーから新たに参戦する6クラブを加えた計20クラブで構成されている。
つまりJ2はチームの流動性が上がっており、各クラブは1年たりとも気を抜けないため補強に余念がないのだ。昇降格の争いがより激化することは間違いない。それに伴い選手の流動性も上がり、より競争力のあるリーグへと成長を続けている。今シーズンのJ2がどのような結末を遂げるのか、今から楽しみで仕方がない。
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