
MF(ミッドフィールダー):評価B
IN
- 見木友哉(東京ヴェルディより完全移籍)
- 名古新太郎(鹿島アントラーズより完全移籍)
- 秋野央樹(V・ファーレン長崎より完全移籍)
OUT
- 前寛之(町田ゼルビアへ完全移籍)
- 平塚悠知(ヴァンフォーレ甲府へ完全移籍)
中盤も守備陣と同様に失った戦力も大きいが代わりに得た新戦力も大いに楽しみなものとなっている。2020シーズンの加入以来、変わらずチームの心臓として長谷部体制を支え続けた前寛之が昨季躍進した町田ゼルビアへと移籍。中盤での守備や冷静なパス捌きなど、複数の役割を高いレベルでこなしてきた選手なだけに流出の影響は計り知れない。
それでもなお、戦力ダウンと見るのには早計だと言える要因が新加入選手たちの顔ぶれ。キックの精度や前線からの守備など技術と献身性を兼ね備える名古新太郎、質の高いラストパスで決定機を作り出せる見木友哉といった選手たちをJ1クラブから獲得。さらにJ2からも、昨季リーグ戦を3位で終えたV・ファーレン長崎でキャプテンを務めた秋野央樹を加え穴埋めとするには十分な選手たちを得たと言えよう。
MF前の流出は間違いなく痛手だが、新たなチームの心臓となるに足る選手を複数得られたことも事実であることから評価を「B」とした。

FW(フォワード):評価B
IN
- サニブラウン・アブデル・ハナン(ユースからトップ昇格)
- 前田一翔(ユースからトップ昇格)
- 藤本一輝(町田ゼルビアより完全移籍)
OUT
- 鶴野怜樹(愛媛FCへ期限付き移籍)
- 佐藤凌我(ジュビロ磐田へ完全移籍)
攻撃陣には新たな武器が加わる。昨季より町田ゼルビアへ加入し、途中出場も多いながら36試合と多くのゲームに絡み3ゴール3アシストと活躍した藤本一輝を獲得。敵陣深くまで抉っていくドルブルやスピードを活かした背後への飛び出しが持ち味で180cmと高さもあることから、現在所属する攻撃陣とはまた違った特徴のある選手と言えよう。
その一方で、残念ながら流出してしまった選手もいる。2023シーズンに加入し、昨季は21試合に出場して2ゴールをマークした佐藤凌我がジュビロ磐田へと移籍。
前線の選手では、昨季期限付きで加入したシャハブ・ザヘディが完全移籍となったことで、佐藤の流出こそあったものの主力の流出阻止は成功といっていい。そこに町田より高さ、速さ、突破力を持つ藤本が加わることで、さらに相手チームにとって脅威の攻撃陣が形成されるだろうことから評価を「B」とした。
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