2024シーズンの明治安田J1リーグ。柏レイソルは降格圏と勝ち点3差の17位でシーズンを終えた。2年続けて下位に低迷することとなったチームの立て直しを図るべく、来季は過去に徳島ヴォルティスや浦和レッズを率いたリカルド・ロドリゲス監督が新指揮官に就任し変革の1年となりそうだ。
そんな柏はシーズン終了後、新たなチーム作りのため積極的な補強の動きを見せている。痛すぎる流出がありながらも、新加入組は他クラブの主力級選手がずらりと並んでおり、ファンやサポーターにとって期待と不安の入り混じった冬になっていると言えよう。ここでは、そんな柏の冬の補強について各ポジションごとにA~Eの5段階で評価していく。
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GK(ゴールキーパー)/DF(ディフェンダー):評価B
IN
- GK小島亨介(アルビレックス新潟より完全移籍)
- GK坂田大樹(アビスパ福岡より完全移籍)
- DF桒田大誠(中京大学より加入)
- DF原田亘(サガン鳥栖より完全移籍)
- DF田中隼人(V・ファーレン長崎への期限付き移籍より復帰)
- DF杉岡大暉(湘南ベルマーレより完全移籍)
OUT
- GK佐々木雅士(ファジアーノ岡山へ期限付き移籍)
- GK守田達弥(町田ゼルビアへ完全移籍)
- DF立田悠悟(ファジアーノ岡山へ完全移籍)
- DF川口尚紀(ジュビロ磐田へ期限付き移籍)
- DF関根大輝(スタッド・ランスへ完全移籍)
守備陣は注目選手の出入りが多い。まずGKではアルビレックス新潟から小島亨介を獲得。足元の技術にも定評のある頼もしい新守護神候補が加わった。一方、佐々木雅士や守田達弥といった昨シーズン出場機会のあった2名が他クラブへ移籍し、入れ替わりの多い冬となっている。
DFラインでも大きな動きがあった。特に柏にとって痛手となったのが関根大輝の海外挑戦だ。昨季がルーキーイヤーにも関わらず31試合と多くの出場機会を得て活躍。パリ五輪のメンバーにも選出され国際舞台も経験した将来有望なサイドバックを早々に手放すこととなった。とはいえ、新戦力には関根流出のショックを和らげるのに十分な名前が並ぶ。湘南ベルマーレから加入の杉岡大暉は左足の正確なキックが持ち味。左サイドバックだけでなくセンターバックとしてもプレーが可能だ。サガン鳥栖から加入の原田亘は関根の務めていた右サイドが主戦場。昨季は強烈なミドルシュートからゴールも奪うなど、守備だけでなく攻撃面も魅力の即戦力だ。また、V・ファーレン長崎へ武者修行に出ていた田中隼人も楽しみな存在。昨季38試合すべてに出場し、長崎のプレーオフ進出に貢献した若手が柏でどこまで試合に絡めるか注目だ。
GKは国内でもトップクラスの実力者を迎え、DFラインも複数ポジションをこなせる選手たちを加えて選手層は増した印象だ。残念な若手の流出こそあったものの、確実に戦力アップを図れたと言えることから評価を「B」とした。
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