
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
2022年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会後、2022/23シーズンリーグ中盤戦の約6週間は、FWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)が、欧州で最も好調な選手といわれた時期であった。そして間違いなく現在も続くユナイテッドでのキャリアにおける最高の時期であった。
同時期のラッシュフォードは、56試合に出場してキャリア最高の30ゴールを記録すると同時に9アシストをマーク。カラバオカップ決勝のニューカッスル・ユナイテッド戦(2-0)ではゴールを決め、当時のエリック・テン・ハフ監督就任初シーズンにチームは3位と躍進し、クラブ内得点王でもあった。ユナイテッドの個人賞、サー・マット・バスビー年間最優秀選手賞を初受賞してシーズンを終えた。
この結果、2023年夏にユナイテッドがラッシュフォードを破格の高額年俸で引き留めるのは当然の成り行きだった。2028年までの契約を当時のプレミアリーグ最高の年俸で契約。しかし、残念ながらパフォーマンスは翌2023/24シーズンになると急に落ち込み、43試合出場8ゴール5アシストと、前シーズンと比較すると散々な結果に終わった。
そして今2024/25シーズン、ラッシュフォードはルベン・アモリム監督の下で冷遇されている。ユナイテッドの幹部にとって、彼の将来をどうするかは頭の痛い問題となっており、その最大の障害が高額な給与であることは明白だ。円満な退団への道筋は、いまだ見えていない。

デレ・アリ(トッテナム・ホットスパー)
2018年にトッテナム・ホットスパーがMFデレ・アリ(現無所属)に長期かつ高額な契約を与えたのは、理にかなった判断と考えられていた。現アメリカ代表のマウリシオ・ポチェッティーノ監督がトッテナムを率いていた時代(2014-2019)の中でクラブが最も輝いていた2018/19シーズンにおいて、アリは驚異的な活躍を見せていた。
アリは、2018/19シーズンCL決勝のスターティングメンバーとして出場。クラブ史上初のCL決勝進出という驚くべき結果の一方で、アリを含めた個々の選手のパフォーマンスやポチェッティーノ監督が進めるプロジェクトには問題が明らかにあったが、その問題点は快進撃の成功によって見えにくくなっていた。
その結果、トッテナムは2019/20シーズンに入ると失速し、リーグ開幕から12戦で3勝と絶不調に陥ると、まず、ポチェッティーノ監督が解任された。ジョゼ・モウリーニョ監督(現フェネルバフチェ)が就任したが、アリの事態を好転させることはなかった。当時の様子はドキュメンタリーシリーズ『オール・オア・ナッシング:トッテナム・ホットスパーの再興』にも描かれている。
アリはその後、エバートン(2022-2024)へ移籍したもの、自身のキャリアを再起させるには至らず。現在無所属の状況が好転することを願いたい。
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