浦和レッズは1月8日、埼玉スタジアム2002公園指定管理者募集への申込結果について声明を発表。埼玉県による審査の結果、非指名となったことを明らかにしたが、クラブの説明を受けてファン・サポーターからは不安の声が挙がっている。
浦和は審査の結果について「美園地区住民のみなさまや行政との連動を軸とした取り組みにも注力していく旨のプレゼンテーションを行いましたが、この様な結果となり大変遺憾に存じております」とコメント。今後の取り組みについて「サッカーをはじめとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創ることを目指す者として、『持続可能なスタジアムの未来と活動拠点のあり方』、『クラブの経営資源としてのスタジアム利活用のあり方』について検討を進め、引き続き埼玉スタジアムや美園地区をはじめとしたホームタウンの価値向上への寄与に尽力してまいります」としている。
一方で埼玉県が公表した審査結果によると、団体名こそ伏せられているものの、浦和は二次審査で落選した可能性が。ネット上では、同クラブが「他者から見て利益相反にならないか」という点で評価されなかった可能性が指摘されている。
また県が策定した「埼玉県5か年計画/2022~2026年度」では、埼玉スタジアム2002公園マネジメントネットワークの選定理由も公開。項目のひとつとして、「音楽ライブ(コンサート)でのスタジアム利用や埼玉スタジアム2002オリジナルグッズの販売など、新たな収益源の確保に向けた具体的な提案が行われていること」が挙がっているほか、「メインピッチの音楽ライブ利用など、芝への影響を考慮しつつ、サッカー以外の場として開かれたスタジアムのあり方を模索する姿勢、新たな収益源の確保に向けた具体的な取組が評価できる」といった説明がある。
ただ埼玉スタジアムが音楽ライブ等の会場になる可能性を巡っては、ネット上で「集客できると思うけど、芝が悪くなるのでは…?」「選手に最高の芝でプレーをさせないのか?」「猛暑なども重なると、芝の管理は大変そう」「ライブ開催は反対」といった否定的な意見が。「サッカーの試合だけでは、採算がとれないのかな」と一定の理解を示すコメントもある一方、ピッチコンディションの悪化が懸念されている。浦和レッズの選手、ファン・サポーター、スポンサー、関係者などにとって聖地である埼玉スタジアム。今後の活用方法から目が離せない。
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