チェコ出身のベトナム代表GKフィリップ・グエンは、2024年12月から25年1月にかけて行われたAFF三菱電機カップ(東南アジア選手権)でタイトルを獲得。決勝のタイ戦で2試合いずれも出番がなかったが、ステップアップ移籍への思いを語っている。
現在32歳の同選手は、ベトナム人の父とチェコ人の母の間に生まれた身長190cmオーバーのゴールキーパー。プラハ出身であり、2022/23シーズンまでチェコ国内でプレーしたほか、2021年までチェコ代表に招集されていた。
しかし、2023年夏にベトナム1部ハノイ公安FCへ加入すると、同年にベトナムへ帰化し、2024年1月のAFCアジアカップ・グループステージ初戦の日本代表戦でデビュー。国際Aマッチ10試合でスタメン出場も、AFF三菱電機カップでは2試合の出場にとどまっている。
ベトナム移籍1年目のグエンだが、チェコメディア『iDNEs』で1月はじめに掲載されたインタビュー記事によると、同選手は自身の将来についてこう語ったという。
「もしチャンスがあれば、日本や韓国など、アジアでもっとレベルの高い国に行きたいね。アジアの国際大会でプレーして、キャリアを終えるタイミングでチェコに戻るよ。そうした思いが、日々努力を続けるためのモチベーションになるんだ」
なお、グエンは日本代表やインドネシア代表に関するコメントでも話題に。インドネシアメディア『Bola』によると、同選手は2024年1月24日のアジア杯インドネシア戦を前に、「すべての対戦相手が同じだと思っている。インドネシア代表は日本代表と同じくらい強いと思っている」と語っていた。ただFIFAランキング20位以上の日本と100位以下のインドネシアに対する見方を巡り、一部から「日本代表を過小評価しているのでは?」などと疑問の声が湧き起こっていた。
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