
2024年12月28日に開幕した第103回全国高校サッカー選手権大会はベスト4が出揃い、準決勝と決勝を残すのみとなった。歴史あるこの大会では、これまで様々な名勝負が行われ数々の感動が生まれている。
この大会を機にプロになる者もいれば、サッカーから身を引く者、大学へ進学する者などその後の道は様々だ。ここでは、これまで行われた同大会の決勝戦から特に印象的だった試合を振り返り、活躍した選手と共に紹介していく。

東福岡高校VS帝京高校(第76回大会決勝戦)
1998年1月8日に行われた第76回大会の決勝戦は、東福岡高校(福岡県代表)と帝京高校(東京都Aブロック代表)の対戦となった。この試合は、大雪の国立競技場で行われたことから“雪の決勝”とも呼ばれ、歴史に残る名勝負と言われている。
この年の東福岡は、MF本山雅志(元鹿島アントラーズ)、MF宮原裕司(元アビスパ福岡)、DF金子聖司(元ヴィッセル神戸)など後にプロサッカー選手となる逸材を多数擁しており、黄金期とも言われた世代。対する帝京は、MF中田浩二(元鹿島)を中心としたメンバーで6年ぶり7度目の優勝を掛けて挑んだ。
試合は帝京が前半21分に先制するも直後の24分に東福岡が同点に追いつき、後半5分には逆転。そのまま2対1で東福岡が勝利した。インターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会に続く勝利で、初の高校サッカー3冠を達成した。

野州高校VS鹿児島実業高校(第84回大会決勝戦)
2006年1月9日に行われた第84回大会の決勝戦は、野洲高校(滋賀県代表)と鹿児島実業高校(鹿児島県代表)の対戦となった。高校生とは思えないテクニックとコンビネーションプレーで“セクシーフットボール”とも呼ばれた野洲のサッカーは、世間に大きな衝撃を与えた。当時の高校サッカーと言えばロングボールを多用し堅い守備からのカウンターが主体だったが、野洲のサッカーは卓越した個人技でパスを回すプレーで観客を魅了した。
なかでも大きな活躍を見せたのは2年生のMF乾貴士(現清水エスパルス)と3年生のFW青木孝太(元ジェフユナイテッド千葉)だろう。2年生ながらレギュラーとして大会に出場した乾は、その後横浜F・マリノスでプロデビュー。セレッソ大阪やスペイン1部SDエイバルなどでもプレーし、日本代表としても36試合に出場している。
3年生ストライカーの青木は背番号9を背負い、優勝の立役者としてプレー。その後は千葉でプロデビューし28歳で現役を引退している。近年、野洲は全国の舞台から遠ざかっているが滋賀県を代表する名門校の復活に期待したい。
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