Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

金子拓郎、浦和移籍の裏で…札幌復帰報道の高嶺朋樹がコルトレイク残留か

高嶺朋樹(写真左)と金子拓郎(写真右) 写真:Getty Images

 ベルギー1部KVコルトレイクは4日、MF金子拓郎が浦和レッズへ完全移籍すると公式発表。チームメイトだったMF高嶺朋樹にもJ2降格の北海道コンサドーレ札幌へ復帰する可能性が取りざたされているが、現地メディアは残留との見方を示している。

 現在27歳の同選手は札幌の下部組織出身であり、同クラブのトップチームでは金子とともにプレー。柏レイソルを経て、2024年7月にコルトレイクへ完全移籍により加入し、再び金子とチームメイトになっていた。

 海外挑戦1年目の2024/25シーズンは、ベルギー1部リーグで11試合にスタメン出場と、レギュラー定着に近づいている高嶺。一部で古巣復帰の可能性が報じられているが、ベルギーメディア『Voetbal』は4日、金子の浦和移籍を伝えるとともに、「コルトレイクに残る日本人は2人だけに。藤井陽也と高嶺は、コルトレイクの1部残留に貢献してくれるはずだ」とリポート。高嶺の今冬残留が既定路線との見解を示しているだけに、札幌復帰は2025年夏以降になる可能性も考えられる。

 なお札幌の三上大勝代表取締役GM(ゼネラルマネージャー)は2024年12月19日放送の『コンサ三上GMのGreatVictory!』(三角山放送)に出演した際、高嶺再獲得の可能性について以下のように語っている。

 「1年でのJ1復帰、そしてその先のコンサドーレの在り方という部分から考えたときに、高嶺のような選手が戻ってくれることがこの時点であれば、我々のやりたいサッカーに対して大きなプラスになる」

 「本人が『今後も海外で』という思いを持ちつつも、どこかのタイミングではJリーグ復帰があることも分かっている。彼にこのようなこと(札幌復帰)について話をさせてもらったときに、彼のコンサドーレに対する思いを再確認することができた。高嶺も外(他クラブ)でプレーしてきたことによって、札幌の良さや可能性を話をしてくれた。ひとりの選手としても、人間的にも、クラブからすると魅力を感じている」

 契約満了を告げられたMF菅大輝(サンフレッチェ広島へ移籍)、MF駒井善成(横浜FCへ移籍)、MF浅野雄也(名古屋グランパスへ移籍)など、退団選手が相次ぐ一方、ここまで新戦力の獲得がない札幌。MF近藤友喜らの慰留に成功したとはいえ、高嶺の獲得を逃すとなれば、1年でJ1復帰の可能性は低くなるかもしれない。