どの様なレベルのチームであっても、見る者を魅了しながら同時に不安定な選手が少なくとも1人はいるものだ。スコティッシュ・プレミアシップの強豪セルティックの日本代表MF旗手怜央も、そのカテゴリに入るかもしれない。地元メディア『Daily Record』が旗手に関する分析記事を掲載した。
旗手は観客を魅了する一方で、プレーリスクの高さが課題とされる選手だ。これまでチームに数々の輝きをもたらしてきたが、調子を崩した時のミスが試合の流れを左右することも少なくないと指摘されている。セルティックが1月3日のレンジャーズ戦(0-3)で敗北した際、旗手のボールロストがその要因の1つと批判された。
また、現在27歳の旗手にプレースタイル変更は難しく、プレミアリーグへの移籍も厳しい状況にあると言われている。ミスが許容されないレベルのクラブでは、現状のプレーでは高額な移籍金を支払う価値がないと見られる。さらなる成長を目指すのであれば、ボールを保持すべきタイミングとリスクを冒すべきタイミングの見極めが求められると分析された。
セルティックでの元チームメイトのジョー・ハート氏(2024年引退)も、これまで旗手について「プレーには当たり外れがあるが、それは批判ではない」「守備に戻ることをあまり考えなくてもいい。彼は挑戦的なプレーをする選手で、それが上手くいかないこともあるが、上手くいけばディフェンスを切り裂く」とコメントしている。
リスクを減らせるかどうかは不透明だが、セルティックにとって旗手の持つ才能は依然として貴重なのは事実だろう。しかし、欧州5大リーグへのステップアップや日本代表でのレギュラーを掴むためには、これら指摘を真摯に受け止める必要があるのかもしれない。
コメントランキング