ヴィッセル神戸のFW宮代大聖が、1月の移籍市場でプレミアリーグのアストン・ビラの獲得候補として注目されている。24歳の宮代は、2024シーズンのJ1リーグで11得点を記録し、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でも6試合で4得点を挙げる活躍を見せた。
ビラの持株会社であるVスポーツが神戸と提携関係にあることから、宮代の獲得は現実的な選択肢だとされている一方で、神戸側はビラの選手を交換要員として要求していることがUKメディアで報じられている。どのポジションの選手なのかは明らかにされていない。ビラはこの1月の移籍市場で戦力補強を目指しているが、財政規則(PSR)の範囲内での動きが求められており、慎重な判断が迫られているとのことだ。
宮代は東京都出身で、各世代の日本代表に選出されてきている。2020シーズンにはJ1の川崎フロンターレでリーグ優勝を経験し、その後に神戸へ移籍。フル代表での出場経験はないものの、クラブレベルでの実績と若さが評価され、ビラの獲得候補として浮上したようだ。
しかし、プレミアリーグでプレーするには、もちろんイギリスの労働許可証を得る必要がある。労働許可証発行条件の指定された項目の中に「代表での出場割合」が設けられているが、フル代表での実績がない宮代に関しては移籍しても労働許可証が発行される確率は非常に低い。
その為、同リーグのサウサンプトンがJ1のFC東京から獲得したMF松木玖生の例の様に、他の国や2部へレンタルに出されることは間違いないだろう。そうした状況から考えるに、ビラが1月に宮代獲得を急ぐ必要はないため、仮に移籍となる場合にも数年先になる可能性も考えられる。
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