Jリーグ 移籍

FC今治時代に闘病。セウントイェンスが現役引退示唆も「日本のクラブが…」

ラルフ・セウントイェンス 写真:Getty Images

 オランダ2部デ・フラーフスハップ所属のFWラルフ・セウントイェンスは、かつてFC今治在籍時に悪性リンパ腫を患い、闘病生活を乗り越えたことで話題に。2024/25シーズン限りでの現役引退や、Jリーグ再挑戦の可能性を示唆している。

 同選手は2022年3月に今治へ完全移籍も、来日1年目に悪性リンパ腫を患っていることが判明。母国オランダで治療に専念していたが、2023年2月の検査で寛解が確認された後は、スパルタ・ロッテルダムのトレーニングに参加するなど、母国でコンディション調整に励むと、6月17日のJ3リーグ第14節テゲバジャーロ宮崎戦で復帰。2023シーズン限りで今治を退団したが、その後はデ・フラーフスハップのストライカーとして活躍している。

 悪性リンパ腫との戦いを乗り越えたセウントイェンス。オランダ紙『AD』で12月26日に掲載されたインタビュー記事では、「今はもう毎日自分の病気のことを考えているという状況ではない。3か月ごとに病院で検査を受けている。(検査を受ける)数日間が大変だけど、病院側は大丈夫と声をかけてくれるんだ」とコメント。2025年以降の去就について、こう語ったという。

 「タバコを吸ったり、お酒を飲むこともなかったのに、大きな病気になった。最も大切なのは、病気が完治して家族と楽しく過ごすことだ。今シーズンを終えた後には、良いシーズンだったと思うだろうし、来シーズンもプレーする可能性はかなり低いだろうね。でも、まだ小さな隙間は残しておくつもりだ。もし日本のクラブが僕の獲得を望むならば、間違いなくもう1年プレーするよ」

 なお同選手は2024/25シーズンのオランダ2部リーグ戦20試合の出場で5ゴール2アシストをマーク。完全復活を遂げているだけに、Jリーグでゴールを量産する可能性は十分に考えられる。