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インドネシア代表を下したフィリピン代表選手、クラブ契約解除は報復か

クリスティアン・ロンティーニ 写真:Getty Images

 イタリア出身のフィリピン代表DFクリスティアン・ロンティーニ(25歳)が所属クラブであるインドネシア1部マドゥラ・ユナイテッドから突然の契約解除を言い渡された。

 今回の契約解除は、東南アジア最強決定戦であるASEAN三菱電機カップ2024のグループB最終節の直後だった。フィリピンはこの試合で、格上と考えられていたインドネシア代表を1-0で下しており、逆転でグループB2位通過を決めた。敗れたインドネシアは3位に転落してグループステージ敗退となった。

 東南アジアで唯一、ワールドカップ2026アジア最終予選に駒を進めたインドネシアだが、ASEAN三菱電機カップでは、ヨーロッパでプレーするオランダ系の帰化選手が招集できずに国内組の若手を中心とするメンバーで臨んだ。一方のフィリピンも国外でプレーする有力選手が招集できなかった。

 グループB最終節では、ホームのインドネシア有利と見られたが、前半に退場者を出して数的不利となり、後半にPKを献上してフィリピンにまさかの敗戦を喫した。この試合で、ロンティーニは1点リードで迎えた後半70分から途中出場。終盤のインドネシアの猛攻を身体を張ってしのぎ、チームの勝利に貢献した。

 試合翌日、マドゥラ・ユナイテッドは同選手の契約解除を発表。クラブは、チームへの貢献度が低いことを理由に挙げたが、世論はフィリピンがインドネシアを敗退に追いやったことに対する報復ではないかと疑っている。