アビスパ福岡は12月16日、金明輝新監督の就任会見を実施。サガン鳥栖監督時代パワーハラスメント(パワハラ)行為に及んだだけに、クラブの監督人事を巡り依然として批判の声が多いなか、『株式会社アドヴァン』が、スポンサー契約の見直しを発表している。
福岡市で印刷とデザイン制作を手掛けるアドヴァンは、金新監督の就任会見終了から数時間後に公式Xアカウントにて「アビスパ福岡を応援する皆さまへ」と題した声明を発表。11年にわたるスポンサー契約について、以下のように説明している。
「株式会社アドヴァンは2014年より11シーズンにわたり、微力ながらサポートファミリーとしてクラブを支援してまいりました。しかし、諸般の事情を踏まえ、2025年はこれまでの支援の形を一旦見直し、新たな形でクラブを応援していく決断をいたしました。このような決定に至った背景には、クラブがこの11年で大きく成長を遂げたこと、また更新時期を迎える中でこれまでの活躍を振り返る機会があったことがございます」
「アビスパ福岡を応援する気持ちはこれからも変わりません。特に久永監督のもとで成長を続けるアカデミーの選手たちには感銘を受けました。来シーズン、前田選手やサニブラウン選手がトップチームでプレーする姿を見るのを心待ちにしており、アカデミーから未来を担う選手たちが次々と羽ばたいていく姿を応援していきたいと考えています」
「私たちが愛するアビスパ福岡が、競争の中でも誰かを犠牲にすることなく、すべての選手がそれぞれの夢へ向かって進めるクラブであり続けることを願っています。そして、そんなクラブを誇りに思える街でありたいとも思います」
「2025年はこれまでとは異なる形でクラブを応援することになりますが、これからもアビスパ福岡と共に歩んでいくつもりです。引き続き、それぞれの形で共に応援していければ幸いです」
監督人事に対する直接的な言及は無かったものの、アドヴァンの声明を受けて「英断です」「これはあの監督の影響かな?」「どんどんスポンサーが離れていく…」といった声が。「競争の中でも誰かを犠牲にすることなく…」という文言に注目したファン・サポーターからは「コレは強烈なメッセージよね。こういうところに企業理念が見える」「この文章見たら、契約見直しの原因は監督人事なんだろうな」というコメントが寄せられている。
金氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを率いていたが、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されている。
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