Jリーグ 町田ゼルビア

1位・広島スキッベと105票差。町田・黒田剛監督を評価すべき?某選手「普通は…」

黒田剛監督 写真:Getty Images

 町田ゼルビアは2024シーズンのJ1リーグで、ヴィッセル神戸やサンフレッチェ広島と最終節まで優勝争いを展開。3位という結果に終わったものの、日本代表GK権田修一(清水エスパルス退団)は黒田剛監督を絶賛。青森山田高校時代の実績が十分とはいえ、プロ監督未経験という中でのチームマネジメントについて私見を述べている。

 青森山田高校サッカー部の監督として、何度も全国高校サッカー選手権大会優勝を成し遂げた黒田氏。2023年からプロの世界に飛び込むと、町田監督就任1年目にしてクラブ史上初のJ2優勝・J1昇格。2024シーズンもロングスローやプレー強度の高さを武器に勝ち点を積み重ねた。

 選手、監督の投票による2024シーズンの優秀監督賞得票順位で、1位のミヒャエル・スキッベ監督(広島)から105票差、2位の吉田孝行監督(神戸)から45票差の5位に終わった黒田監督だが、それでも権田は「Jリーグ挑戦2年目」という観点から町田指揮官を評価。12月15日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した際、同監督の凄さについて、こう語っている。

 「高校生は先生と生徒(という関係)なので、『こうしなさい』と言えば、選手は聞く。プロになると、普通は言うことを聞かない。なのに高校と同じ、それ以上のことを徹底させられることが凄い。普通に考えたら、『いやいや、高校の監督でしょ』というテンションになる。外国籍選手だと『プロの監督やったことないの?』という目で見ると思う」

 なお権田は「(2024シーズン前の)キャンプ中の練習試合でJ1クラブを倒して。選手もそれで黒田監督のことを信じれたと思う」と、町田の快進撃の背景にも言及。シーズン終了後、同クラブ所属選手から「優勝してほしかった。あとちょっとだった」という声が挙がったという。

 黒田監督が5位という優秀監督賞の得票順位を巡っては、「黒田監督に16票も入ってたことに驚き」「よく5位に入ったなという印象しかない」「黒田さんがこんなに低いのはおかしい」「黒田さんはJ1初挑戦で最後まで優勝争いして、選手監督投票5位はある意味偉業では」など、ネット上で賛否が分かれているが、現場では過小評価と捉える選手がいるかもしれない。