ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉に、MF堂安律の古巣PSVアイントホーフェンへ移籍する可能性が報じられる中、板倉の代理人が同選手の去就報道に反応している。
2022年夏にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍した板倉は、加入1年目からレギュラーに定着。カタールW杯前など複数回にわたり負傷離脱していたが、今季はここまでブンデスリーガ全試合でフル出場するなど、稼働率の高さをアピール。ただドイツ紙『ビルト』によると、ボルシアMGの財政状況は厳しく、今冬の補強資金はわずか400万ユーロ(約6億6000万円)だという。
補強資金の捻出を目指すボルシアMGだが、『ビルト』は11月18日に「ボルシアMGは板倉を手放したくないが、高額オファーが届けば冬に話し合うつもりだ。ただ1500万ユーロ(約24億6000万円)以下で売却は望んでおらず、適切な後釜を見つける必要がある」とリポート。インドネシアに帰化した同国代表DFケヴィン・ディクス(FCコペンハーゲン)の獲得に動く可能性もあわせて伝えると、『フランクフルター・ルントシャウ』は24日にPSVからの関心を報じていた。
そんななか、大手エージェント会社『CAAベース』のスタッフは、ドイツメディア『フースバル』のインタビューで「冬の移籍はいつも非常に難しいものだ。選手にとって、ひとつのクラブでフルシーズンプレーすることは常に良いことだと私は考えている」と持論を展開。
顧客である板倉の去就について、「彼は何も問題を抱えていない。2026年6月まで契約が残っているし、ボルシアMGで快適に過ごしている。クラブも正しい道を歩んでいる」と、今冬残留が既定路線であることを強調している。
ただ同メディアは「板倉が残留し、契約延長を望まない場合、ボルシアMGはフリーでの流出危機に直面することになる」と指摘。CAAベースのスタッフも「板倉はボルシアMGで幸せだが、彼に当てはまることは他のすべての選手にも当てはまること。パフォーマンスが適切であれば、他のシナリオにも対処する必要がある」と、移籍の可能性を排除しなかったという。
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