Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

タイ代表招集でJ1最終節欠場?札幌スパチョークにトレード移籍報道。名古屋関心も

スパチョーク・ 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌所属MFスパチョーク・サラチャットは、12月開催のAFF三菱電機カップ(東南アジア選手権)へ臨むタイ代表に招集。J1残留争いの行方を占う最終節・柏レイソル戦の出場が不透明という見方が広まる中、母国復帰の可能性が浮上。同選手の去就を巡っては、名古屋グランパスからの関心も報じられている。

 ブリーラム・ユナイテッド時代の2021/22シーズンに、石井正忠監督のもとでタイ国内3冠を達成したスパチョーク。同シーズン終了後に札幌へ移籍すると、来日1年目にJ1リーグ7試合の出場で2アシストをマーク。2023シーズンには24試合で7ゴール1アシストと結果を残すと、今季もここまでリーグ戦17試合のスタメン出場で2ゴール5アシストを挙げている。

 リーグ戦残り2試合で札幌のJ2降格が現実味を帯びるなか、スパチョークの去就についてタイメディア『ball thai』は11月はじめ、名古屋がスパチョークの獲得交渉を進めている可能性を伝えていた。

 しかし、タイのサッカー情報を専門に扱うYouTubeチャンネル『Big Champ FC』が11月26日に伝えたところによると、セレッソ大阪のパートナーシップ提携先であるタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドが、スパチョークの獲得に興味。タイ代表MFクリッサダー・カーメーン、MFジャルンサック・ウォンコーンをトレード要員として放出することを検討しているという。

 クリッサダーはチョンブリーFCの下部組織出身であり、セントラルミッドフィルダーやセンターバックでプレー。2024年1月のチョンブリーからパトゥムへ完全移籍すると、加入1年目こそ控え要員に甘んじたが、2024/25シーズンはリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で3アシストをマーク。2022年5月にはJ1所属クラブからのオファーが報じられた。

 ウォンコーンはタイ1部サムットプラカーン・シティ在籍時、石井正忠監督(現タイ代表指揮官)のもとで才能を開花。ムアントン・ユナイテッド所属時の2023年6月には、MFエカニット・パンヤらとともに、パートナーシップ提携先である浦和レッズの練習に参加したが、浦和加入は実現せず。2024年6月には湘南ベルマーレの練習に参加の可能性が報じられたが、直後にムアントンからパトゥムへ完全移籍している。

 なおタイ代表のAFF三菱電機カップ初戦は12月8日。J1最終節と同日であるだけに、ファン・サポーターからはスパチョーク欠場の可能性を心配する声が挙がっている。