大宮アルディージャ、日本代表でのプレー経験を持つMF奥抜侃志は、所属先のドイツ2部ニュルンベルクで出場機会が激減。FW前田大然、MF旗手怜央、FW古橋亨梧擁するスコットランド1部セルティックへ移籍の可能性があるという。
現在25歳の奥抜は、大宮やポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏にニュルンベルクへ完全移籍。ドイツ挑戦1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦30試合の出場で3ゴール2アシストをマークも、今季はミロスラフ・クローゼ新監督のもとで新たな戦術への適応に苦戦。リーグ戦で5試合の出場にとどまっているほか、9月末に4バックシステムから3バックシステムへ移行したことにより、ウイングのポジションが消滅し出番ゼロに。現地では、奥抜が2025年1月の移籍ウィンドウにおける放出候補だと報じられている。
また8月25日開催のドイツ2部リーグ第3節ダルムシュタット戦では、後半3分からピッチに立ったが、同43分に途中交代。クローゼ監督による「途中出場、途中交代」という異例の采配を受けて、ドイツ紙『ビルト』は「クローゼ監督が奥抜を叱責」「サッカー界で最大の懲罰だ」と報道。指揮官は「奥抜には深い位置まで走り込むなと伝えた。ボールを持っている時にクオリティーを発揮する選手だと3度も説明したんだ。もう一度冷静になってから、説明する必要があるかもしれない」と、怒りをあらわにしていた。
そんななか、『ビルト』が11月23日に伝えたところによると、セルティックが2023年末につづき、この冬も奥抜の獲得に興味を示している模様。「ニュルンベルクにとって、奥抜は不要だ。彼もドイツ2部よりも、同胞のいるセルティックの方が活躍できる可能性が高い」などと、移籍を勧めている。
セルティックはアンジェ・ポステコグルー前監督のもとで日本人選手の獲得戦略を推し進めていたが、MF井手口陽介(現ヴィッセル神戸)、MF岩田智輝(現バーミンガム)、DF小林友希(現ポルティモネンセ)と、十分な出場機会を得られずにチームを去った日本人選手もいる。
くわえて2023年夏にブレンダン・ロジャーズ氏が監督に就任して以降、日本人選手獲得のペースはトーンダウンしている。こうした現状を踏まえると、奥抜が今のセルティックにフィットするとは言い切れないだろう。
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