セレッソ大阪所属MF香川真司は、日本代表の一員としてFIFAワールドカップに2度参戦したほか、ボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドなど欧州名門クラブでプレー。今もなおMF本田圭佑やDF長友佑都(FC東京)らとともに日本国内で人気を誇っているが、同選手に対する評価を巡り、韓国では異論が噴出。京都サンガ、韓国代表OBのパク・チソン氏が比較対象となっている。
事の発端は、サッカー専門サイト『90スコア』は11月16日に紹介した「21世紀のアジア人選手ベスト5」だ。ランキング付けの基準は不明だが、日本人選手では香川が2位、本田が4位に食い込んだほか、ローマ在籍時にセリエA優勝を成し遂げた中田英寿氏が5位にランクイン。これに対して、韓国勢ではFWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)が1位に輝いたほか、パク・チソン氏が3位にランクインしている。
このランキングに対して、韓国メディア『Xスポーツ』は「パク・チソンよりも香川が上位であることに疑いの目を向けるしかない」と指摘。両者の経歴について、以下のように綴っている。
「パク・チソンは2002年の日韓W杯で韓国代表のベスト4入りに貢献。PSVアイントホーフェン時代の2005年に、UEFAチャンピオンズリーグでベスト4入りを果たすと、その後はマンチェスター・ユナイテッドで7年間もプレーした」
「香川は2010年からドルトムントでプレー。71試合で29ゴールを挙げるなどドイツで結果を残した。しかし世界最高峰のプレミアリーグにおける成績はみすぼらしい。アジア人初となるハットトリック以外に見せ場はなかった。ドルトムント復帰後も以前の姿を見せることはできなかった。W杯での最高成績もベスト16であり、パク・チソンのベスト4には及ばない」
なお『Xスポーツ』は、本田や中田のベスト5入りにも疑問。前者について「W杯で2度のベスト16という実績はあるが、欧州ではミランで3年間在籍したことを除き、ビッグクラブでのプレー経験がない」と綴ると、後者については「彼の全盛期は、ペルージャ在籍時の1998年。ローマではフランチェスコ・トッティから押し出されて、立場を失った。厳密に言えば20世紀に輝いていた選手だ」と指摘。ナポリでセリエA優勝を成し遂げ、現在バイエルン・ミュンヘンでレギュラーを張る韓国代表DFキム・ミンジェの方がベスト5入りのふさわしいとの見解を示している。
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