シャビ・アロンソ監督は、2022/23シーズン途中からバイエル・レバークーゼンの監督に就任。ブンデスリーガで降格権内にいたチームを立て直し、同シーズンリーグ戦6位、UEFAヨーロッパリーグ(EL)4強に導いた。
翌2023/24シーズンには、ブンデスリーガ史上初のリーグ戦無敗(28勝6分け)でクラブに初のマイスターシャーレ(優勝トロフィー)をもたらしただけではなく、カップ戦(DFBポカール)でも優勝。ELでは惜しくも決勝でセリエAのアタランタに0-3で敗れ3冠はならなかったが、公式戦51戦無敗の大記録を残し、一躍ビッグクラブから注目される存在となった。
レバークーゼンとの契約は2026年まで残っているが、水面下では争奪戦が繰り広げられており、同国の強豪バイエルン・ミュンヘンや、プレミアリーグのマンチェスター・シティ、古巣でもあるラ・リーガのレアル・マドリードといった具体的な移籍先が報じられた。
そんな中、『Sky Sport』のドイツ版編集長フローリアン・プレッテンベルク氏がX上で、アロンソ監督の今オフのレアル行きを報じたのを皮切りに、スペイン版『Eurosport』も後追い。既に一部選手には移籍の意思を伝えたとも報じられている。いずれにせよ、現役時代の2009年から2014年に在籍し、公式戦158試合に出場した古巣に帰還することは“既成事実”のようだ。
さらにレアルでは、長期政権を誇ったカルロ・アンチェロッティ監督(2013-2015、2021-)が2026年まで契約を残しているものの、ブラジルサッカー連盟(CBF)から代表監督就任のラブコールを受けており、65歳にして最後のチャレンジとして、大西洋を渡る可能性も指摘されている。
来2025/26シーズン、サンティアゴ・ベルナベウ(レアルのホーム)に帰ることが濃厚のアロンソ監督。ビッグクラブへの移籍となれば、自身のサッカーを体現するため子飼いの選手を引き連れていくことはサッカー界の常だ。ここでは、アロンソ“新監督”がレバークーゼンで指導した中で、「エル・ブランコ」のユニフォームに袖を通す可能性が高い選手をピックアップしたい。
MFフロリアン・ヴィルツ
昨2023/24シーズン、ブンデスリーガMVPに輝いたMFフロリアン・ヴィルツは、今2024/25シーズンも既にリーグ戦10戦4ゴール、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では4試合で3ゴール。ドイツ代表としても、11月16日のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024/25リーグA、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦(7-0)で2ゴールを決めるなど、好調をキープしている21歳の若きプレーメーカーだ。
2022年のFIFAワールドカップ(カタールW杯)メンバーからは漏れたが、自国開催となったUEFA欧州選手権(ユーロ2024)では、開幕戦のスコットランド代表戦と準々決勝のスペイン代表戦でゴールを記録した。
ヴィルツの市場価格は1億5000万ユーロ(約244億5000万円)とも言われ、レアルのみならず、バイエルンや、マンチェスター・シティ、アーセナルも交えた争奪戦が繰り広げられている。
現在レアルのプレーメーカーとしては、昨シーズンに加入しトップ下として開眼するとラ・リーガ1年目にして13ゴールを記録したイングランド代表MFジュード・ベリンガムがいるものの、今シーズンは開幕早々に負傷し、8試合で1ゴールと昨季の勢いはない。また、2012年の加入以来、39歳となった今でも中心選手で主将も務めるMFルカ・モドリッチの背番号「10」の後継者となる可能性もある。
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