
アルビレックス新潟:松橋力蔵監督
評価:★★★☆☆/続投可能性:0%
35節終了時点でJ1残留が決まらない状況だったアルビレックス新潟だが、ルヴァン杯準Vという好成績を残した松橋力蔵監督。J2だった2022シーズンに監督に就任し、優勝とJ1昇格に導いた上、タイトルに手が届くところまでチームを強化したことで、4年目突入は確実かと思われていた。
選手の特長を生かしたパスサッカーはサポーターを魅了し、フロントもその手腕を評価していたものの、松橋氏は今季限りでの退任を表明。クラブ側は慰留に努めるとしているが、既に複数のクラブが争奪戦を展開していると言われている。
監督が空席となれば新監督を探すことになるが、最も手っ取り早いのはJ2時代の2020/21シーズンに率いていたアルベル・プッチ・オルトネダ監督(新潟での登録名は「アルベルト」)の再就任だ。名門バルセロナの育成部門で若手育成に従事し、「新潟スタイル」と呼ばれるパスサッカーを持ち込んだのも、同監督の哲学によるものだ。J1昇格を惜しくも逃したものの、アルベル監督は翌シーズンFC東京の監督に就任。そのFC東京の監督も退任し、現在フリーの状態だ。「新潟スタイル」の継承に打って付けの人材と思われる。

ジュビロ磐田:横内昭展監督
評価:★☆☆☆☆/続投可能性:10%
2023シーズンにジュビロ磐田の監督に就任し、1年でJ1昇格に導いた横内昭展監督。しかし磐田は35節終了時点で1試合未消化ながら18位と、1年でのJ2降格が現実味を帯びている。
元々は福岡県出身で、マツダSCで現役を終え、サンフレッチェ広島でコーチ経験を積み、日本代表のコーチも歴任した後にジュビロ入りした横内監督。磐田の強化ダイレクターを務めるOBの藤田俊哉氏との繋がりで監督に就任したという経緯がある。しかし、この成績では続投する可能性は限りなく低いだろう。
大物OBが多い磐田だが、なぜか監督として戻ってくるケースが少なく、2014年から2019年まで監督を務めた名波浩監督くらいだ。2019シーズンの鈴木秀人監督、2021シーズンの服部年宏監督も暫定監督に過ぎず、“外様監督”が多い印象。服部氏は現在、J2昇格目前のFC今治監督であり、磐田のレジェンドでもある中山雅史氏もJ3アスルクラロ沼津の監督だ。フロントに何か問題でもあるのかと勘繰りたくなる。
次期監督を内部昇格させるとなれば、長野パルセイロ(2016)、アルビレックス新潟(2017)、SC相模原(2019-21)で監督を務めた、OBでもある三浦文丈ヘッドコーチが有力だが、前述した通りOB監督が少ないことから、外国人監督の招聘という線もあり得る。

名古屋グランパス:長谷川健太監督
評価:★★☆☆☆/続投可能性:100%
名古屋グランパスは、長谷川健太監督就任3年目を迎えた今シーズン、いきなり3連敗スタートとなり、その後盛り返して一時は5位にまで順位を上げたが、夏場にまた失速。とにかく連勝と連敗を繰り返す安定感のない戦いぶりで、“例年通り”中位でフィニッシュとなった。
本来であれば、退任もやむなしの成績だが、ルヴァン杯優勝によって風向きが180度変わり、フロントが長谷川監督来季続投を明言し、4年目の指揮に挑むことが事実上決定している。
しかしながら、決してサポーターから支持されているワケではなく、毎年のように補強を繰り返しながらも3シーズンで獲得したのがルヴァン杯1つという結果には満足していない。そのルヴァン杯決勝も、退団が決まっているGKランゲラックの大活躍によるものだ。このタイトルだけで長谷川監督の続投を決めたことに、サポーターからは批判の声が上がっている。来季は采配に対してより一層、厳しい目が注がれることは必至だ。

京都サンガ:曹貴裁監督
評価:★★★☆☆/続投可能性:80%
京都サンガJ2時代の2021シーズンに監督に就任した曹貴裁監督。1年目で2位となり、1年でのJ1復帰を成し遂げ、2022、2023と残留。今2024シーズンも限られた戦力の中、一時は降格圏に落ち込みながらも夏場以降に盛り返し、J1残留を決定的にしている。
曹監督自身は京都OBではないものの、京都出身で府立洛北高校を卒業している上、引退後は監督業を目指すためドイツのケルン体育大学に留学した研究熱心な指導者だ。
続投となれば、来季5年目を迎えることになり、クラブ最長記録を更新することになる。湘南ベルマーレ監督時代(2012-19)にもクラブ最長記録を更新したものの、パワハラ行為によってS級ライセンス停止処分を受け監督の座を追われた過去がある。しかし、その手腕には一定の評価がなされていた。湘南にクラブ初のタイトル(2018ルヴァン杯)をもたらしたように、京都でも2002年天皇杯以来のタイトル奪取が期待される。

ガンバ大阪:ダニエル・ポヤトス監督
評価:★★★★☆/続投可能性:70%
ガンバ大阪は、2023シーズンにクラブ初のスペイン人指揮官として、徳島ヴォルティス(2021-22)からダニエル・ポヤトス監督を招聘したものの、16位とギリギリの残留に終わり、その手腕に疑問の声が上がったがフロントは続投を決めた。
その期待に応えるように、今季まずまずの序盤戦を戦い、一時はACL出場圏内に顔を出すなど、昨年の汚名をそそいでみせたポヤトス監督。レアル・マドリードやエスパニョールの下部組織を指導した経験を生かし、生きのいい若手を抜擢する手腕も発揮し、伸びしろの期待できるチームに変貌を遂げた。
続投となれば、こうした若手の才能が一気に開花し、優勝争いするポテンシャルを持っているG大阪。スペイン人らしく“キレイなサッカーをし過ぎる”きらいがあるものの、それで勝利を重ねていけば、カウンター型のチームが上位を形成する現在のJ1において一石を投じることにも繋がる。
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