Jリーグ 町田ゼルビア

町田ゼルビア、来季から適用の独自観戦ルールが物議。関係ないユニ禁止

町田ゼルビア 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグで町田ゼルビアは、今2024シーズン3試合を残して3位。首位に立ち続けいた期間も長くあり昇格1年目で大健闘しているが、ラフプレーや、選手または黒田剛監督の行動や言動に否定的な意見も見られてきた。そして11月6日、同クラブは異例ともいえる新たなホームゲームの観戦ルール適用を発表。2025シーズンから追加されるというこのルールを巡り、SNSで物議を醸している。

 クラブ公式サイトによると、2025シーズンからは従来の観戦マナーに加えて「町田に所属する選手の背番号及び名前が記載されていない他クラブ(ビジターチーム以外)のユニフォーム・グッズを着用しての観戦」が禁止事項として新たに追加されるようだ。

 過去に所属していたチームのユニフォームで背番号や名前が入っているものは可能としているが、これらに該当しないものを着用することは一切禁止だという。異例の新ルール決定について、Xでは下記のような否定的な反応が多く見られている。

 「子どもなんてサッカーだからってバルサ(バルセロナ)やバイエルンだの着るじゃん。練習帰りに自分のチームのユニとかもあるし。代表もだめなのか?」という意見や「町田の選手に関係ない他ユニ(アウェイを除く)の着用禁止か。トラブル予防の観点なんだろうけど、これをわざわざルールとして明記するのは引くな」

 他には「とりあえずサッカーユニ着とけみたいな外国人いるよな」など様々なコメントがなされ、子ども達や外国人が町田とアウェイチームの両方に関係がないユニフォームを身に着けるのがNGとなることに対する否定的な意見が多いようだ。なお、クラブの選手に関係ない場合は日本代表のグッズも着用NGとなるだろう。

 町田を巡っては、FW藤尾翔太がPKを蹴る際にボールに水を掛ける行為や、ロングスロー時に使用するタオルを相手チームのウォーミングアップエリアに置く行為などが、度々議論となってきたが、ここにきて新たな観戦ルール適用で再びSNSを騒がせる事態となった。

 Jリーグがライト層を中心に向けた無料招待企画を行っていることもあり「町田関連のグッズは持っていないがチケットが当選し、ユニフォームを着てスタジアムに行きたい」という子どもたちが以前より増えている可能性は十分に考えられる。純粋にサッカー観戦を楽しみたいという子ども達が一定数いることも考慮してあげてほしいものだ。

 名門、青森山田高校で全国高校サッカー選手権大会3度優勝を果たし、2023シーズンから監督の就任した黒田監督率いる町田。昨年から続く同クラブの考え方に関する、Jリーグ界隈での議論は来年以降も続きそうだ。