
中国サッカー・スーパーリーグは、かつて華やかな選手たちを擁し巨額の投資が行われていたが、近年その状況は大きく変化した。2021年の新型コロナウイルスの影響や経済的な困難が重なり、かつての繁栄からの転落を余儀なくされている。この背景には、リーグ全体の収益減少や財政的な不均衡があった。
2012年以降、中国の主要クラブは欧州の名門クラブに対抗し、選手たちに巨額のオファーを提示することで急速に発展した。ディディエ・ドログバ(2018年引退)とニコラ・アネルカ(2015年引退)の上海申花足球倶楽部(中国)での再結成をはじめ、多くのスター選手が中国に移籍し、リーグの人気は急上昇した。
しかし、2021年のパンデミックによって、中国の主要クラブは既に蓄積されていた負債が急増し、収益は激減。無観客試合の影響でチケット販売が無意味になり、企業のサッカークラブへの投資は贅沢な趣味と見なされるようになった。江蘇足球倶楽部が初のチャンピオンに輝いた直後に解散したことは、経済的な危機を象徴する出来事であった。
中国サッカー当局は、持続不可能な支出を抑制するために、チーム名の商業的スポンサーシップを禁止するなどの措置を講じた。これにより給与キャップが導入され、一部の選手は残ったものの、全体としてリーグの顔ぶれは一変。豪華な報酬を受けていた外国選手が少なくなり、若い地元選手の台頭が見られるようになったのが現状だ。
近年のAFCチャンピオンズリーグ(今年からAFCチャンピオンズリーグエリート)に出場する中国のクラブは、かつての栄光とはほど遠い成績に苦しんでいる。さらに中国代表チームも2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選で苦戦しており、9月5日に行われた最初の試合では日本に0-7で敗れるなど、厳しい状況が続いている。
中国サッカーのバブル崩壊は、かつての繁栄とその後の衰退の明暗を浮き彫りにしている。経済的な再建が求められる中で、今後の中国スーパーリーグの行方はどうなるのだろうか。
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