今年で103回目を迎える全国高校サッカー選手権大会。12月28日(土)の開幕戦を皮切りに来年1月13日(月祝)まで首都圏9会場で開催される。前回大会で使用されていたゼットエーオリプリスタジアム(千葉県)と埼玉スタジアム2002に代わり、今大会よりNACK5スタジアム大宮(埼玉県)とフクダ電子アリーナ(千葉県)が復活する。
北海道・東北地区の注目は何といっても前回大会優勝の青森山田高校。学校史上初となる選手権2連覇を目指すべく、まずは県大会を優勝する必要がある。
ここでは、現在全国の都道府県で開催されている予選から北海道・東北地区の状況と筆者が注目している選手をピックアップしていく。
北海道・東北地区の予選状況
北海道では10月27日に準決勝が行われ、第1試合では昨季高校サッカーの最高峰リーグ(プレミアリーグ)に所属していた旭川実業高校が大会4連覇を狙っていた北海高校を3-1で下した。続く第2試合は、初の全国大会出場を目指す札幌創成高校と今月7日にFC今治(J3)への加入が内定したMF笹修大を擁する札幌大谷高校が対戦し、延長戦の末に1-2で札幌大谷高校が見事勝利。
秋田県の決勝では、西目高校のMF嵯峨聖央が2ゴールの活躍で同県屈指のライバル秋田商業高校を2-0で下し、12年ぶり14回目の全国切符を手にしている。福島県ではインターハイに出場した帝京安積高校、同じくインターハイ出場&プレミアリーグEAST所属の尚志高校がそれぞれ準決勝に進出したが、学法石川高校と対戦した帝京安積はPK戦の末3-4で敗退している。
山形県では東海大山形高校が昨年覇者で今夏インターハイにも出場した山形明正高校を準決勝で破っており、10月26日に行われた羽黒高校との決勝戦でも勝利をおさめ、10年ぶりの全国大会切符を手にしている。青森県では前年優勝の青森山田高校がスーパーシードの特権で11月2日(土)の準決勝から登場。八戸学院光星高校との一戦を4-0と収めて決勝に駒を進めた。
注目選手
北海道:MF萩野琉衣(旭川実業高校3年)
昨年、北海高校との決勝戦で敗れた悔しさを知る主将。ボランチとしてビルドアップには欠かせないチームの心臓である。
北海道:FW簗詰夕喜(札幌大谷高校3年)
今年行われた高円宮杯U18プリンスリーグ北海道の得点王。同選手権予選でも準決勝まで3試合連続得点中と波に乗っている選手。
北海道:・MF笹修大(札幌大谷高校3年)
来季よりFC今治(J3)への加入が内定している。準決勝の札幌創成高校戦では決勝点のアシストをマークした。
青森県:DF小沼蒼珠(青森山田高校3年)
前回大会で優勝を経験している現チームの主将で、ロングスローや対人の強さに自信を持ちチームを統率している。U-17日本代表候補としても名が挙がっている選手。
青森県:MF別府育真(青森山田高校3年)
前回大会でも3試合に出場。縦への突破力に加え、正確なクロスに定評がある。
秋田県:MF嵯峨聖央(西目高校3年)
決勝の秋田商業高校戦で2ゴールをマーク。強烈なミドルシュートを持ち合わせており、チームを勝利へと導いてきた。今冬の同大会で大ブレイクする可能性を秘めている。
岩手県:FW細谷地亮介・FW照井颯人(遠野高校3年)
ここまで予選3試合で25得点とFW陣の爆発力が止まらない。決定力の高さに注目。
山形県:MF寺沼世藍(東海大山形高校3年)
決勝の羽黒高校戦では決勝点をアシスト。高いサッカーIQを持ち合わせており、チャンスでは前線に顔を出し決定機を創出する。
福島県:MF大内完介(尚志高校3年)
右サイドからスピードに乗ったドリブルでチャンスメイクが出来るレフティー。KVコルトレイク(ベルギー1部)MF金子拓郎のように、ボールを受けたら必ず前を向くことが出来る。また、強烈な左足から放たれるミドルシュートも脅威となるだろう。
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