
林尚輝(東京ヴェルディ)
16年ぶりにJ1へ帰ってきた東京ヴェルディに期限付き移籍中のDF林尚輝も、来季鹿島への復帰が望まれる選手の1人だろう。昨年も東京VでJ1昇格へ貢献した守備の要は、今季も開幕からスタメン出場を続けここまでは28試合に出場。現在8位と上位でのフィニッシュを狙うチームで存在感を放っている。
高い危機察知能力を活かしたカバーリングやラインコントロールなど多くのタスクをこなし、クロスやロングボールに対しては空中戦の強さも発揮。鹿島に在籍していた2022年シーズンに続き、2023シーズンも怪我による離脱でゲームに絡めない期間もあったが、今季はコンスタントに出場機会を得ており成長も見せている。
今季鹿島のセンターバックは、昨季に続きDF植田直通とDF関川郁万という鉄板の2枚看板がほぼすべてのゲームに出場。頼れる2人がいる一方で、バックアップという面では人数・経験値ともに足りているとは言えない。だからこそ、今季J1復帰初年度のクラブで存在感を見せる林がチームに帰還するか否かは極めて重要だと言えよう。

染野唯月(東京ヴェルディ)
2022シーズンに続き2023シーズンも途中から東京ヴェルディへ再度期限付き移籍し、18試合で6ゴールを挙げる活躍でJ1復帰に大きく貢献したFW染野唯月。J1昇格プレーオフ決勝の清水エスパルス戦では、最終盤に得たPKを落ち着いて沈め同点ゴールを挙げるなど、文字通りJ1復帰の立役者にもなっている。
移籍期間を延長して東京Vで戦う今季もチームにおける重要性は変わらず、ここまで29試合に出場。シーズン序盤からFW木村勇大ともに強力な前線を形成し、現時点で6ゴールをマーク。エリア内でも冷静に相手を見ながらボールをコントロールしゴールを決めきるなど、特にゴール前で技術の高さを披露している。
所属元である鹿島の前線は、FW鈴木優磨が絶対的な存在となっている。今季も昨年に続いて2桁ゴールを挙げ、アシストも7つと多くのゴールに絡んでいることから鈴木がエースであることに疑いの余地はない。一方で代わりを務められる選手が少なく、負担が大きくなっていることも事実だ。今季の新戦力FWアレクサンダル・チャヴリッチや下部組織出身の17歳FW徳田誉と今後も楽しみな選手はいるが、Jリーグでの経験値を考慮すると来季染野が戻れば必ずや頼りになるはず。鹿島の新たな得点源として、帰還が待ち望まれる選手の1人であることは間違いない。
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