日本代表はサウジアラビア代表を2-0で下すなど、FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で3戦全勝。オーストラリア戦での勝利も予想されているが、グループで最も手強い相手はインドネシア代表であるかもしれない。
2022年以降、DFジャスティン・ハブナー(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)、DFジョルディ・アマト(ジョホール)など、欧州出身選手の帰化に注力しているインドネシア代表。10月の最終予選で招集された27名のうち、DFカルヴィン・フェルドンク(NECナイメヘン)、MFエリアーノ・ラインダース(PECズヴォレ)など13名が帰化選手だ。
同国代表は9月の最終予選初戦で格上のサウジアラビア、オーストラリア相手に引き分けると、10月11日開催のバーレーン戦でも2-2と引き分け。3試合終了時点で5位に沈んでいるが、2位オーストラリアとの勝ち点差は1。今後の展開次第では、同国史上初となるW杯出場権獲得の可能性もある。
15日に中国戦を控えるインドネシア代表だが、同国サッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長は12日にXを更新。デンマーク1部FCコペンハーゲン所属のDFケヴィン・ダイクスが帰化したことを発表。「インドネシア代表へようこそ」と、11月の日本戦で招集する可能性も示唆している。
現在28歳のダイクスは右利きのセンターバックであり、かつて年代別のオランダ代表でプレー。フィテッセ、フィオレンティーナ、フェイエノールト、エンポリなどを経て、2021年7月にフィオレンティーナからコペンハーゲンへ移籍。今季はここまでデンマーク1部リーグ10試合の出場で3ゴール2アシストを挙げているほか、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは、予選含めて全7試合スタメン出場で2ゴールをマーク。センターバックのみならず、両サイドバックでもプレーするなど、ユーティリティ性が高く評価されている。
なお帰化選手は半数を占めるインドネシア代表の現状について、中国メディア『捜狐』は11日に「国際大会で世界トップレベルの選手と渡り合えるだけのクオリティーが備わっている」と評している。欧州でのプレー経験が豊富な選手が多いだけに、日本にとって侮れない相手であることは確かだ。
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