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堂安律・菅原由勢が証明。オランダが「日本人選手の踏み台」に相応しいワケ

小川航基 写真:Getty Images

 オランダ1部NECナイメヘンでは現在、日本代表FW小川航基、MF佐野航大、FW塩貝健人と日本人選手3名がプレー。フェイエノールト所属FW上田綺世など、同国でプレーする日本人選手が増加しているだけに、現地メディアがオランダでの日本人選手人気に熱視線を送っている。

 ナイメヘンの専門サイト『Forza NEC』は10月11日に「ナイメヘンは日本人選手の踏み台となっている」という見出しのもと、オランダ国内クラブによる日本人選手の獲得が相次いでいる背景を考察。

 日本人選手のプレースタイルを「彼らはテクニックに優れており、狭いスペースでのアクションが素早い」と分析した上で、日本人選手にとってオランダでのプレーが向いている理由を以下のように綴っている。

 「彼らは向上心を持っており、素晴らしいメンタリティーを兼ね備えているでの、すぐにオランダのサッカーにフィットする。しかし、フィジカル面ではトップレベルに向けての準備が整っていない。オランダ1部は欧州の中で、決して最もプレー強度の高いリーグとは言えない。日本人選手がさらに一歩踏み出すための、素晴らしい中間ステップになっている」

 オランダのサッカー関係者の中でも、ナイメヘンのテクニカルディレクター(TD)であるカルロス・アルバース氏は、以前から日本人選手を高く評価している人物として知られている。

 同氏はかつて2016年4月から2018年5月までFCフローニンゲンのチーフスカウトを担当し、2017年にガンバ大阪からMF堂安律(現SCフライブルク)を獲得。フローニンゲン退団後はAZアルクマールのチーフスカウトとして活動し、2019年に名古屋グランパスからDF菅原由勢(現サウサンプトン)を引き抜いた。

 両選手ともに、現在はプレミアリーグとブンデスリーガでプレー。欧州5大リーグへのステップアップ移籍を果たしているだけに、小川、佐野、塩貝、上田らの今後も楽しみだ。