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恩師解任報道も…鎌田大地がパレス残留望むワケ「移籍のチャンスあっても…」

鎌田大地 写真:Getty Images

 クリスタル・パレス所属MF鎌田大地は、10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表招集を前に、プレミアリーグで苦戦。アイントラハト・フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督の解任報道も飛び交っているが、それでもわずか1シーズンで移籍する考えはないという。

 2024年夏にセリエAのラツィオを退団し、パレスにフリー移籍した鎌田。グラスナー監督のもとでの再起を期待されるなか、8月18日のプレミアリーグ開幕戦でいきなりスタメン出場。カップ戦で1ゴール2アシストと結果を残している。

 しかし直近2,3試合は低調なパフォーマンスを露呈。ボランチでの起用が続くなか、9月28日のプレミアリーグ第6節エバートン戦では、自らのパスミスから失点すると、現地メディアから酷評。中でもパレスの専門サイト『We are Palace』は「プレミアリーグでプレーするだけの実力はない。ボランチ適性はなく、プレミアリーグの激しさに適応できない」と、バッサリ切り捨てている。

 鎌田の不振と同じく、パレスも開幕からリーグ戦で3分3敗といまだに白星がなく、2部降格圏の18位に低迷。英メディア『フットボール・インサイド』は9月30日、関係者から入手した情報として、「パレス、グラスナー監督解任の姿勢を明らかにする」と伝えている。

 インターネット放送局『ABEMA』のインタビューで、パレス加入の背景にグラスナー監督の存在を挙げていた鎌田。監督交代となれば、自身の後ろ盾を失う格好となるが、現時点ではパレス残留を望んでいるという。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』、ラジオ放送局『J-WAVE』、自動車メーカー『フォルクスワーゲン』のコラボ番組『Be True』では、鎌田が元日本代表MF稲本潤一(南葛FC)と対談。ラ・リーガでのプレーやバルセロナ移籍を望んでいることを明かした上で、「今回の移籍(クリスタル・パレス移籍)でUEFAチャンピオンズリーグ優勝という夢から少しずれた。ただプレミアリーグで良い成績を残せば、それこそ本当にどこにでも行ける」と語っている。

 また同選手は、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で不完全燃焼だったとして、北中米W杯での活躍も目標に定めていることを強調。「パレスで1年良くて移籍できるチャンスがあっても、FIFAワールドカップのことを考えた時に、もう1年パレスでプレーした方がいいかなと思う」と、2025年夏の残留を示唆した。