残り6試合を戦う貴重な戦力として
現状、千葉はDF佐々木翔悟とDF松田陸をセンターバックとして起用しており、2人の相性はいい。シーズン中盤こそ、DF鈴木大輔の負傷によりセンターバックの不足が危惧されていたが、いまやその心配をする者は限りなく減った。長身のDFメンデスも控えにいる中で、復活した久保庭はセンターバックとして競争にいち早く入り込みたい。
「復帰直前のタイミングでチームの状況が良くなってきて、競争も激しくなってきている。その中で自分がもっとアピールして、競争が生まれることが1番いいと思っています」と意気込んだ。
2001年生まれ22歳の久保庭にとって、キャリアはまだまだこれからだ。ちょうど、けがの期間と重なっていたパリ五輪について、同世代の活躍をどう見ていたか聞いてみた。
「その頃に怪我をしていなくて、自分が千葉で出場できていたとしても、選ばれる実力があったかどうかはまだ全然分からないですし、そのレベルに達していたかどうかも分かりません。ただ、パリ五輪だけではなくて、リーグ戦も含めて1番大事な時期だったことは確かです」と、久保庭は淡々と語った。
それでも最後には「いまピッチに戻ってこられていることはいい要素ですが、まずはチームの中で、どうアピールして食い込んでいくかが重要だと思っています。そこはリハビリを経て成長できたって言えるように、今後の試合でアピールしていきたいです」と、まずは目の前の競争に闘志を燃やしている。
千葉は9月29日(日)にニンジニアスタジアムにて、第33節愛媛FC戦を戦う。前回対戦(第16節)では7-1で大勝している相手だが、決して油断はできない。プレーオフ圏内である6位を死守するためにも落とせない一戦だ。
残り6試合と佳境を迎えているJ2リーグ。6位の千葉にとって楽な試合は一つもない。久保庭の力が必要になる瞬間も、どこかでくるはずだ。ルーキーイヤーに悔しい経験を味わった男が、チームのJ1復帰を懸けた戦いに戻ってこられたことは大きい。残り6試合、チームは貴重な戦力を取り戻した。
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