セレッソ大阪はMF香川真司やGKキム・ジンヒョンなど代表招集経験のある選手を擁しながらも、直近5シーズンにわたり無冠。今季もJ1リーグで10位と夏場で失速する中、同クラブ所属MF奥埜博亮がタイトル獲得への条件を語っている。
2018シーズン終了後にベガルタ仙台からC大阪へ完全移籍した奥埜。加入1年目からリーグ戦32試合の出場で7ゴールをマークするなど、中盤に欠かせない選手として機能。6年目の今季も、ここまでリーグ戦ほぼ全試合にスタメン出場している。
ただチームは7月以降、公式戦で1勝3分6敗と黒星が先行。9月22日のJ1第31節・湘南ベルマーレ戦でおよそ3カ月ぶりの白星を飾ったとはいえ、日本代表DF毎熊晟矢、MF清武弘嗣の退団による影響を指摘する声も挙がっている。
チーム状況が厳しい中、奥埜は仙台OBの島川俊郎氏と対談。この対談の様子は島川氏のYouTubeチャンネルで9月25日に公開されているが、同選手はC大阪が直近数シーズンにわたりタイトルと無縁である理由を訊かれると、「カップ戦は、予選だとリーグ戦に出ていない選手がプレーするし、チーム力が大事だと思う。その時の勝負強さも(大事だと)思う」とした上で、2021シーズンから2年続けてYBCルヴァンカップ決勝で2度敗れたことに言及している。
またリーグ戦の戦いについては「1年通しての試合だから、勝てる時期と勝てない時期の波があったかなと思う。勝てない時期になかなか勝てない。連敗しないとか、良い方向に持って行くのが早くないと下がる」と持論を展開。
島川氏が「鹿島アントラーズとか勝負強さがあるイメージ。町田ゼルビアとかそうだけど、やることが明確なチームは一発勝負で迷いなくこれをやるみたいなものがある」と私見を述べると、「雰囲気の慣れもあると思う。チームとしてのベースが出来ているほど、チーム状態が悪くなった時でも、そのベースに戻れば良い」と反応した。
C大阪とは対照的に、サンフレッチェ広島などとJ1優勝争いを繰り広げている町田。プレー強度の高さやロングフィード、ロングスローを武器に、徹底的に勝負への拘る黒田剛監督のやり方から、確固たるプレースタイルを兼ね備える重要性を奥埜は感じているかもしれない。
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