明治安田J1リーグは9月21日~22日に第31節を迎える。第29節で2位へと転落した町田ゼルビアは第30節でアビスパ福岡と対戦。FW藤本一輝や韓国代表FWナ・サンホのゴールなど3-0で快勝すると、首位サンフレッチェ広島が鹿島アントラーズと2-2で引き分けたため、町田がトップへと返り咲いた。
一方、今季初の3連勝で残留争いの台風の目となっている北海道コンサドーレ札幌は、好調な東京ヴェルディを前に0-2と敗れ5試合ぶりの黒星を喫している。優勝と残留、それぞれ目的は違えど勝利が必須な両チームが次節で相まみえる。
攻撃を特徴としながらも今シーズン序盤から得点力不足にあえぐ札幌。しかし、リーグ戦直近5試合で11得点と攻撃力がアップしていることは好材料である。対する町田はここまでJ1最小失点と鉄壁の守備を誇っており、得点を奪うことは容易でない。つまり次戦は「矛の札幌VS盾の町田」という構図になる。
ここでは、そんな注目の一戦について最新の台所事情とともにポジティブ・ネガティブそれぞれの要素を紹介し、注目選手を1名ずつピックアップしていく。
町田ゼルビア(現1位)
- 勝ち点58
- 試合数30
- 17勝7分6敗
- 得点45失点22
- 得失点24
ポジティブ要素
今季9ゴールでチームトップスコアラーのFW藤尾翔太が、公式戦2試合の出場停止明けとなる。また、YBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)準々決勝でゴールを挙げているチームのレジェンドFW中島裕希の状態がとても良いこともプラスに働くだろう。
ネガティブ要素
前節のアビスパ福岡戦では、日本代表DF中山雄太が右膝付近を痛め、さらに元日本代表DF昌子源も接触プレーで歯を折ったうえに脳震盪の疑いがあり、センターバックコンビが負傷退場してしまった。
この2選手のコンディションが今後の優勝争いに影響を及ぼす可能性も懸念されるが、リーグ序盤で先発出場していたDFドレシェヴィッチやDF望月ヘンリー海輝、DF杉岡大暉といった実力者が控えている為、仮に中山と昌子が揃って欠場することになっても大きく戦力ダウンすることは考えにくいだろう。
北海道コンサドーレ札幌(現19位)
- 勝ち点25
- 試合数30
- 6勝7分17敗
- 得点34失点57
- 得失点-23
ポジティブ要素
ルヴァン杯の準々決勝第2戦(横浜F・マリノス戦)でFWジョルディ・サンチェスが公式戦初ゴールを挙げており、結果を残したことでチーム内競争が激化することも考えられる。これがチームとしてプラスに働くか、ゴールに飢えているストライカーの覚醒が待たれる状況だ。
ネガティブ要素
DF大﨑玲央とMF荒野拓馬の主力2選手が、前節の東京ヴェルディ戦で累積警告による出場停止を余儀なくされた。また、チームの躍進に貢献してきたDF髙尾瑠は前節の怪我で戦列離脱が予想される。今のところ公式発表はないため怪我の程度は分からないが、攻守にわたり右サイドを活発化させてきた髙尾を欠くことはダメージが大きい。
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