川崎フロンターレ所属DF高井幸大は、U23日本代表の一員としてパリ五輪の舞台で活躍したほか、9月5日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の中国戦でA代表デビュー。18日にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25シーズンの初戦(対蔚山HD)を控える中、元Jリーガー・日本代表OBから同選手の海外移籍を推す声が挙がっている。
現在20歳の高井は、高校2年時の2022年2月に川崎とプロ契約を結ぶなど、かねてから日本国内屈指の有望株として話題に。大岩ジャパンの一員としてAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選、パリ五輪本大会で結果を残すと、負傷離脱中のDF冨安健洋(アーセナル)にかわるセンターバックとして森保ジャパンに招集。中国戦で後半途中からピッチに立った。
8月度のJ1月間ヤングプレーヤー賞に輝くなど、川崎での活躍も目立つ高井には、以前から欧州挑戦を期待する声が。パリ五輪の日本代表戦で解説を担当していた森岡隆三氏もそのひとりだ。
テレビ静岡の公式YouTubeチャンネルで9月17日公開のサッカー番組『サカろう』では、森岡氏やホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏などがパリ五輪の戦いを回顧。森岡氏は「センターバックはパリ五輪で非常に自分の価値を上げたと思う」とDF木村誠二(サガン鳥栖)と高井のコンビを称えた上で、川崎の主力センターバックについて以下のように評した。
「高井は堂々たるプレーだった。優れた身体能力があるし、走り勝つ。駆け引きの部分や、巧い守備みたいなものが相当あったので、海外でプレーしている姿を見たい」
この高井に関する発言に対して、出演者から「フロンターレサポーターから怒られますよ」と突っ込まれた森岡氏。パリ五輪U23日本代表で印象に残った選手として、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)の名前も挙げた。
「藤田はどの試合でも、どんなに良いプレーしても『もっとやれた』と感じながら、明るく乗り越える男だと思っている。日本代表の中でも唯一と言っていいくらい、こっちが『あそこ(にパスを)出すんだ』『あそこ見ているんだ』と思う。当たり前の技術、インテリジェンスにくわえて、ちょっとしたファンタジー要素も出せる選手だと思う」
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