アジア アジアカップ

アジア杯予選PO敗退のカンボジア代表、行徳浩二監督が暫定指揮官に就任

カンボジア国旗 写真:Getty Images

 カンボジアサッカー連盟(FFC)は、カンボジア代表(FIFAランキング180位)がアジアカップ2027予選プレーオフ(9月5〜10日開催)でスリランカ代表(同205位)に2試合トータル2-2(0-0、2-2)となりPK戦の末に2-4で敗退したことを受け、アルゼンチン人のフェリックス・ダルマス監督(36歳)の解任を決めた。後任には、日本人の行徳浩二監督(59歳)が暫定指揮官として就任することになった。

 行徳監督はかつて清水エスパルス(2003)やFC岐阜(2012-2013)の監督を務めたことがあり、海外では、ブータン代表(2008-2009)やネパール代表(2016-2018)を指揮した経験がある。2019年からは、JFAアジア貢献事業でカンボジアに派遣され、U-18代表およびカンボジアサッカー連盟U-18アカデミー監督に就任し、2023年からはU-23カンボジア代表監督も兼任していた。

 直近では、行徳監督はU-16カンボジア代表を率いて、今年6月のU-16東南アジアユース選手権に出場。グループステージでミャンマーに2-1、ベトナムに1-1、ブルネイに6-0の成績を残しベトナムに次ぐグループ2位となったが、惜しくも決勝トーナメント進出を逃していた。

 なお、アジアカップ予選プレーオフ敗退となったカンボジア代表の次なる目標は、11月23日から12月21日に開催される予定の東南アジア最強決定戦、ASEAN三菱電機カップ2024(旧スズキカップ)。カンボジアはこの大会で史上初のグループステージ突破を目指す。

 カンボジア代表では、同プレーオフでDF水野輝(元FC琉球/現プリヤ・カーン・リーチ・スヴァイリエン)と小川雄大(元FC岐阜/現プノンペン・クラウン)の日系カンボジア人選手が出場するなど、チームの日本化が進んでいる。行徳監督はカンボジア代表での新たな挑戦の前に、U-20カンボジア代表を率いてU20アジアカップ中国2025予選(9月21〜29日)に臨む。