JリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)は9月8日、準々決勝の第2戦が各地で開催された。試合終了間際に決勝ゴールを挙げたカードもあればPK戦にもつれ込んだカードもあり、どの会場も熱戦が繰り広げられた。
激闘の末、見事準決勝に駒を進めたのは名古屋グランパス(2年連続)、横浜F・マリノス(2年連続)、川崎フロンターレ(4年ぶり)、アルビレックス新潟(9年ぶり)の4チーム。10月9日と13日に行われる準決勝のカードは名古屋VS横浜FM、川崎VS新潟に決定している。この記事では、準々決勝第2戦の試合内容を振り返っていく。
サンフレッチェ広島1-2名古屋グランパス
2戦合計:広島2-2名古屋(PK戦:広島1-3名古屋)
9月4日に敵地・名古屋で行われた準々決勝の第1戦を1-0で勝利した広島は、第2戦をホーム(エディオンピースウイングスタジアム広島)で迎えた。広島は第1戦の先発メンバーから1人を変更し、1トップにFWドウグラス・ヴィエイラを起用。ベンチメンバーには、今月3日に加入会見を行ったばかりのポルトガル人FWゴンサロ・パシエンシアが名を連ねた。
一方、1点ビハインドの名古屋は3選手を変更。左ウィングにはMF山中亮輔が入り、MF和泉竜司がMF森島司とシャドーを組み、1トップにはFWパトリックが入った。
試合は名古屋が立ち上がりから攻め続ける展開。前半9分、フリーキックのキッカーを務めた山中のボールをパトリックが合わせ名古屋が先制に成功する。以降、広島も攻撃のギアを上げようとするが、名古屋の守備陣を前に自由に攻撃させてもらえない時間が続き前半はこのまま終了。
後半は互いに決定機を作るも両チームの守護神が立ちはだかり、試合は延長戦に突入した。102分に広島MF東俊希の直接フリーキックで同点に追いつくが、112分にFW永井謙佑(名古屋)のクロスをMF越道草太(広島)がまさかのオウンゴールで2-1と名古屋が勝ち越しに成功。第1戦との合計が2-2となったため試合はPK戦へ。この難局を3-1で制した名古屋が準決勝へと駒を進めた。
北海道コンサドーレ札幌3-1横浜F・マリノス
2戦合計:札幌4-7横浜FM
横浜FMのホーム・ニッパツ三ツ沢球技場で行われた第1戦では、横浜FMが札幌を6-1と下し準決勝進出に向けて優位に立っている状況。第2戦は札幌の本拠地・大和ハウスプレミストドームで行われた。この試合を5点ビハインドで迎えた札幌にとって、大量得点が必要になる難しい局面ではあるが、裏を返せばやることは明確だ。
試合は立ち上がりから横浜FMペースで、細かいパスワークが攻撃のリズムを生み出し前線のブラジル人コンビが札幌ゴールを脅かす。前半14分、後方から速さのある縦パスをフリックしたボールに反応し、完全にフリーで抜け出したFWヤン・マテウスが冷静にゴールネットを揺らして先制に成功。反撃したい札幌は、相手陣に迫るも横浜FMの守備陣に覆われて長いボールを蹴らされるなど決定機が作り出せず前半を0-1で折り返した。
後半、ポジションを左サイドから右サイドへと移したFW菅大輝のミドルシュートで48分に札幌が同点に追いつく。札幌はその後も何度かピンチを迎えるがGK菅野孝憲が再三の好セーブでゴールを許さず、77分には再び菅がゴールし2-1と逆転。90+3分にはFWジョルディ・サンチェスが来日初ゴールを決め、第2戦は3-1で札幌が横浜FMを下した。しかし、最終的には2戦合計で7-4と上回った横浜FMが準決勝へと駒を進めた。
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