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板倉滉・菅原由勢と比較される…敵国反発「日本メディアが中国代表を煽った」

菅原由勢 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は9月5日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、中国代表と相対する。この一戦を前に、中国メディアが日本の一部報道に反発。中国代表選手とDF板倉滉(ボルシアMG)、DF菅原由勢(サウサンプトン)の比較が、対戦相手国で話題になっているようだ。

 中国メディア『網易』が8月下旬に伝えたところによると、日本の一部メディアは両国代表選手の市場価値を比較。中国代表選手27名の合計額が1100万ユーロ(約17億8000万円)と、板倉や菅原の1200万ユーロ(約19億4000万円)を下回っていることに着目し、「中国代表選手27名の市場価値は、日本代表選手1人にも及ばない」と伝えたという。

 この日本国内の報道をうけて、同メディアは「日本メディアは中国代表を傷つけた。煽った」と敵意を剥き出しに。ただ一方で「現在、中国はFIFAランキング87位であり、日本は18位。日本は2003年以降、中国戦で7勝5分と無敗なので、日本でこのように報じられるのは当然だ」と客観的な分析も忘れなかった。

 この両国メディアによる“前哨戦”には、韓国メディア『スポーツ傾向』も参戦。「日本メディアは中国代表を過小評価している」と中国側につくと、「客観的な戦力比較、両国代表選手のネームバリューを踏まえると当然だが、あえて“ファクト攻撃”した」と主張。地力の差が顕著であるだけに、市場価値を比較する必要性に疑問を投げかけた。

  なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、9月の最終予選で日本代表に招集された選手では、MF久保建英(レアル・ソシエダ)が5000万ユーロ(約79億6000万円)で市場価値1位に。MF三笘薫(ブライトン)が4500万ユーロ(約71億7000万円)で2位に名を連ねる一方、中国代表ではFWウーレイ(上海海港)が120万ユーロ(約1億9000万円)でトップに立っている。