タイサッカー協会(FAT)は8月27日、9月開催の国際親善試合に臨むタイ代表メンバーを公式発表。浦和レッズ所属MFエカニット・パンヤが1月1日の日本代表戦(国立競技場)以来となる代表復帰を果たしたが、同国代表監督の石井正忠氏が、AFCアジアカップにおける代表辞退の裏側、そして代表復帰に至るまでの過程を明かしている。
アジアカップでの代表招集辞退を巡っては、タイ国内で「浦和でのプレシーズントレーニングに集中することが目的」と報じられると、同国でエカニットに対する批判や誹謗中傷が殺到。2024年3月以降のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選では一度も招集されなかった。
タイ国内ではエカニットと石井監督の不仲説もささやかれたが、指揮官がこれを一蹴。6月19日に浦和のクラブ施設で選手本人と話す姿をアップすると、「浦和レッズに訪問して、トレーニング視察後にBOOK(エカニットの愛称)と話をしました」と、コミュニケーションをとっていることを強調していた。
そんな石井監督は、27日に行われた代表メンバー発表会見で、エカニットの招集に言及。『pptvhd36.com』などタイ国内の複数メディアによると、日本人指揮官は以下のように語ったという。
「AFCアジアカップでは代表辞退という形にはなりましたが、僕も日本に帰った時に彼と直接会って話をしました。(代表辞退は)彼自身の意思ではなかったということをはっきりと聞きました。代表でプレーしたいという気持ちも持っていました。あとは、僕も実際に彼のプレーを見たり、時間は少ないですけど、浦和でのプレーは見ているので。彼の能力は、代表にふさわしいということで、今回代表に招集しました」
タイ代表はFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選で、中国、韓国、シンガポールと対戦。2勝2分2敗と格上の韓国などに善戦も、グループ3位で惜しくも2次予選敗退。9月はベトナム開催の『LPBANK CUP 2024』に参加し、ロシア、ベトナムと対戦する。
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