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鈴木彩艶は「自信過剰」ミラン戦前に議論白熱!パルマOBは称賛も「時期尚早」

鈴木彩艶 写真:Getty Images

 パルマ所属の日本代表GK鈴木彩艶は、8月24日開催のセリエA第2節ミラン戦でのスタメン出場が予想されているが、現地では同選手に対する評価が割れている模様。パルマOBから前向きな意見が挙がる一方、開幕節フィオレンティーナ戦でのミスがクローズアップされている。

 この夏にベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からパルマへ完全移籍した鈴木。アビスパ福岡元指揮官でもあるファビオ・ペッキア監督から高く評価される中、フィオレンティーナ戦では敵陣左サイドへロングフィードから先制ゴールを演出した。

 しかし1-0で迎えた72分、自陣左サイドでボールをキャッチした際、身体を投げ出した際の勢いで滑り、上半身がペナルティエリアの外側へ。ハンドをとられると、直後にDFクリスティアーノ・ビラーギの直接フリーキックから失点している。

 パルマOBのマルコ・バロッタ氏は20日、イタリアメディア『スタディオ・タルディーニ』のインタビューに対応。古巣がフィオレンティーナ戦で引き分けたことについて「うまくいったが、もっと良くなったかもしれない。それでも良い印象を受けた」と評すると、日本代表GKについて、以下のように語っている。

 「鈴木は良い選手だと思う。守備面で統率しているし、ボールを扱うのも上手い。素晴らしい新戦力で信頼できるGKのように見えるが、まだ判断を下すのは時期尚早だ。(フィオレンティーナ戦の)失点シーンについては、ビラーギがうまかった。鈴木はもっと良いプレーができたかもしれないが、簡単にセーブできるようなシュートではなかった」

 一方、パルマの専門サイト『パルマ・ライブ』は失点直前の対応について「鈴木は自信過剰だった」と酷評。失点シーン以外のプレーを称えつつも、「ひとつのミスが致命的な代償になることを学ぶ必要がある」と綴るなど、厳しい視線を送っているが、現地では反対意見も飛び交うなど議論が白熱しているという。フィオレンティーナ戦で勝ち点2を落とすきっかけを生んだだけに、ミラン戦では90分通して完璧なパフォーマンスが求められる。