天皇杯・甲府vs鹿島でカード2枚。山下良美主審に批判相次ぐ…野次の報告も

　天皇杯4回戦のヴァンフォーレ甲府対鹿島アントラーズが、8月21日にJITリサイクルインクスタジアムで開催。主審を務めた山下良美氏に対する批判が相次いでいるほか、同主審に対する野次がネット上で報告されている。

　この一戦は、甲府が29分にMF三沢直人のゴールで先制も、鹿島が前半アディショナルタイム45+3分にMF藤井智也のゴールで同点に。鹿島が後半から絶対的ストライカーのFW鈴木優磨を投入するなど、反撃の機会をうかがうと、89分にDF植田直通のゴールで勝ち越し。甲府は後半アディショナルタイム、FWマクーラに2枚目のイエローカードが提示されて万事休す。鹿島が2-1で勝利した。

　山下主審は鹿島所属選手に1枚もカードを提示せず。甲府にもマクーラにイエローカード2枚を提示しただけだった。ただネット上では「山下主審のジャッジ酷い」「試合をコントロールできない」など、同主審への批判が噴出。「他の試合でも酷かった」「日本の審判のレベルが低い」といった声も挙がっているほか、身体能力の面で男女に差があるという指摘もある。

　また、この一戦を観戦していたとみられるSNSユーザーは試合中に「『そろそろ自分の下手さに気付け』のヤジに一番試合がわきました」と投稿。これに「私も聞こえました」「野次聞こえたわ」といったコメントが見受けられる。

　山下氏は2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会で史上初の女性審判員のひとりに選ばれたことで話題に。パリ五輪でも、エジプト代表対ドミニカ共和国代表の主審を務め、五輪男子サッカー競技における史上初めての女性主審として歴史に名を刻んだ。2023シーズン終了時点でJ1リーグ12試合、J2リーグ11試合の主審を担当するなど、日本国内でも実績を積み重ねているが、今もなお同氏に対してファン・サポーターから厳しい目が向けられている。