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町田・黒田剛監督は「徹底している」FC東京に関係者「迫力ない」クラモフスキー解任は?

ピーター・クラモフスキー監督 写真:Getty Images

 FC東京は8月17日開催の明治安田J1リーグ第27節で、東京ヴェルディに0-0と引き分け。東京ダービーの試合内容が乏しかっただけに、ピーター・クラモフスキー監督解任を求める声が湧き起こる中、チームマネジメントという観点から黒田剛監督率いる町田ゼルビアと比較するサッカー関係者もいる。

 鹿島アントラーズOBの名良橋晃氏とフリーアナウンサーの原大悟氏によるYouTubeチャンネル「名良橋さんの大悟味ちゃんねる」では、8月20日に両氏が東京ダービーについて意見を交わしている。FC東京元監督・原博実の実子である大悟氏は、「ヘディングも2発くらい止めたし、1対1みたいな感じのシュートもスローで見たら触っているというビッグセーブ。野澤選手がいなかったら、0-3、0-4でもおかしくなかった試合」と、パリ五輪U23日本代表GK野澤大志ブランドンの活躍ぶりに注目。

 球際で強いプレーを見せていたMF小泉慶を称えるなど、「個々で頑張っている部分は見えた」と評価した一方、枠内シュートゼロに終わった攻撃陣の課題を以下のように指摘している。

 「何が悲しかったと言えば、ゴールに向かう感じが少ない。迫力があまりない。(5バックを敷く東京Vに対して)、相手を惑わすような攻撃、両サイドバックが絡むプレーがあまり見られなかった。攻撃の形が見えなかった。(課題は)サイドからどうゴールを奪うか」

 8月11日開催の川崎フロンターレ戦(多摩川クラシコ)につづき、東京ダービーでも無得点に終わっただけに、試合後にブーイングが飛ぶなどファン・サポーターの不満が爆発。「攻撃の形が見えない」といった声が挙がっているほか、クラモフスキー監督の解任論を巡って様々な意見が様々な意見が飛び交っている。

 原氏はクラモフスキー監督のマネジメントにも言及。奥原崇氏、安間貴義氏、時崎悠と3名のコーチングスタッフがS級ライセンスを保持していることに着目した上で、「別に監督交代がどうとかではなくて。クラモフスキー監督がドンと構えていただいて。『攻撃は奥原コーチが作る』みたいな(のがあっても良いのではないか)。町田ゼルビアがそんな感じだけど、そのパターンはどうかなと思う。3人とも経験・実績があるので。やっているかもしれないですけど」と、監督スタッフ間での役割分担を提案している。

 町田率いる黒田剛監督のチームマネジメントは、町田・FC東京OBの太田宏介氏が明かしていた。同氏は7月に那須大亮氏のYouTubeチャンネルに出演した際、黒田監督、金明輝ヘッドコーチ、三田光アシスタントコーチの役割について「黒田さんが総監督的な立場。現場の練習の指導や練習メニューは明輝さんが仕切る。三田さんは若手やメンバー外の選手を見る」と説明。「たくさんコーチがいるけど、役割分担をすごく徹底しているから、選手が36人くらいいるのかなと思う」と私見を述べていた。