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板倉滉にPSV移籍浮上。ボルシアMGで序列低下か「監督の求める資質ない」

板倉滉 写真:Getty Images

 日本代表DF板倉滉は、所属先のボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)で中心メンバーから外れたことで話題に。ジェラルド・セオアネ監督による発言が波紋を呼ぶ中、MF堂安律の古巣であるオランダ1部PSVアイントホーフェンからの関心が報じられている。

 シャルケをブンデスリーガ昇格に導いた後、2022年夏にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍した板倉。加入1年目から守備陣の主力選手として活躍すると、昨季もAFCアジアカップ日本代表招集による離脱がありながらも、リーグ戦20試合の出場で3ゴールと結果を残した。

 今季も中心選手としての活躍が期待されている板倉。ボルシアMGとの契約を2026年6月まで残しているが、今年6月には1500万ユーロ(約24億7000万円)の契約解除条項が盛り込まれている可能性にくわえて、MF南野拓実擁するASモナコなど複数クラブからの関心が報じられていた。

 オランダメディア『Voetbal』は今月20日、PSVがセンターバックの補強を目指す中、2350万ユーロ(約38億円)という高額な移籍金を理由にマインツ所属DFセップ・ファン・デン・ベルフの獲得を断念したと報じている。これによると、同選手に替わる獲得候補として板倉をリストアップした模様。記事では「PSVは新たなディフェンスリーダーを探さなければならない」と綴られているほか、ファン・デン・ベルフよりも安価な移籍金で獲得可能との見方も示している。

 板倉と言えば、ボルシアMGにおける立場の変化でも話題に。ドイツ紙『ライニッシェ・ポスト』は今月11日、セオアネ監督は2024/25シーズンのキャプテンにGKヨナス・オムリンとMFユリアン・ヴァイグルを選出したほか、キャプテンを中心としたチーム評議会のメンバーから板倉ら複数選手を外したと伝えている。

 また指揮官は評議会メンバーの変更について「選考はピッチ上でのパフォーマンスだけではなく、チームに求められる個性を重視した。前線で走り、責任感のある。チームに献身的に貢献する選手を選んだ」と説明。しかし、『ライニッシェ・ポスト』が「板倉ら評議会メンバーから外れた選手は、指揮官の求める資質がない」と伝えるなど、発言内容が現地で波紋を呼んでいた。