Jリーグ 町田ゼルビア

天皇杯町田戦を回顧。筑波大OB「小井土監督は選手守る」黒田剛監督は批判

黒田剛監督 写真:Getty Images

 パリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太の「PK水かけ行為」で注目を集めている町田ゼルビアは、今年6月12日開催の天皇杯2回戦で筑波大学蹴球部にジャイアントキリングを食らった。試合後、黒田剛監督が対戦相手のマナーや小井土正亮監督の指導法を批判したことが話題になったが、筑波大OBがいわてグルージャ盛岡所属の元日本代表DF西大伍に筑波大指揮官のスタンスを説明している。

 この一戦ではMF安井拓也、DFチャン・ミンギュら町田所属の4選手が負傷。町田がPK戦の末に敗れると、黒田監督は試合後のインタビューで筑波大学側のラフプレーや主審の判定を非難。一部選手に「非常にマナーが悪い」と指摘したほか、「指導教育もできていない」と小井土正亮監督を口撃。一方、小井土監督は町田所属選手の負傷について謝罪したものの、「一生懸命やった結果」と自チームの選手を擁護していた。

 西の公式YouTubeチャンネルでは、今月16日に筑波大学蹴球部の元分析班メンバーと対談する様子が公開。話題が天皇杯2回戦・町田戦でのジャイアントキリングに及ぶと、西は「サッカーやるのはめっちゃ好きでも、普段サッカー見るのは全然好きじゃなくて。でも、本当にたまたま(筑波大vs町田を)見ていて、良いサッカーしていました。なんか生意気な選手もいっぱいいて。まあ、全然良いと思いますけど」と私見を披露。

 これに元分析班メンバーのひとりが「小井土監督は選手のことをちゃんと守る。選手のための発言もしていて、すごく良い監督だなといつも思っているけど、改めて感じた」と、選手思いの一面を強調している。

 また元分析班メンバーの話によると、小井土監督はMF三笘薫(ブライトン)などプロサッカー選手になるだけの資質を兼ね備えた一部の学生のみならず、その他の優秀な学生がサッカーで貢献するための環境整備にも尽力。栄養、映像分析、データ分析、集客など様々な部局を作ったという。

 なお西は今年6月18日のYouTubeライブ配信でも、筑波大対町田に言及。町田所属選手の相次ぐ負傷について、以下のように述べている。

 「筑波大のプレーによって怪我したけど、別にそこまで怪我をさせにというわけでもなかったと思う。あのような試合展開になっている以上、今までそんなに怪我人が出なかったけど、1試合で怪我人がまとめて出てしまったので、あのような感じになっているかもしれない。普通だなと思って試合を見ていた」

 また筑波大の金星については「筑波大は頑張っていた。実際、僕が対戦相手として出ていたら、ちょっとこいつは生気だなと思っていたかもしれない。喧嘩するとかはない」と称えていた。