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鎌田大地が激白!パレス移籍の裏側「ラツィオ残留決断翌日になぜか決まっていた」

鎌田大地 写真:Getty Images

 日本代表MF鎌田大地が、今年夏にラツィオを退団してクリスタル・パレス移籍に至るまでの裏側を告白。急転直下の移籍劇であったことを明かすとともに、ラツィオとの契約交渉の一部も明かしている。

 昨年夏のアイントラハト・フランクフルトを退団してラツィオに加入した鎌田。今年3月にマウリツィオ・サッリからイゴール・トゥドールへ監督が代わった後、コンスタントにスタメン出場すると、今年5月中旬の時点でラツィオとの契約延長合意が報じられていた。しかしイタリア紙『ラ・レプッブリカ』によると、ラツィオは年俸300万ユーロ(約5億1000万円)と現状維持による3年間の契約延長オプションを有していたが、選手側は300万ユーロから400万ユーロ(約6億8000万円)への引き上げと、単年契約締結を要求。一転して契約延長交渉が破談に終わった。

 そんな鎌田は、今月15日にインターネット動画配信サービス『DAZN』で配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、移籍の裏側について以下のように語っている。

 「前のシーズンで移籍ごとで失敗したので、今年はシーズンが終わる前に決めたいと。(シーズン終了)以降は待たないという話をしていた。結局、ラツィオ残留かクリスタル・パレス移籍の2択で考えた。その後、ラツィオに残ることを決めて、クリスタル・パレスのオリバー・グラスナー監督は僕が試合に出ていない時からずっと誘ってくれていたけど、『ラツィオ残留を決断した。ごめん』と連絡した。なのに、翌日になぜかクリスタル・パレスに行くことが決まっていた」

 「もちろん交渉の裏側を知らない人からしたら『なぜ?』となるけど、昨年もそもそもラツィオと契約する時に、メディカルチェックやサインもしていないのに、クラブ公式で空港でサポーターと『フォルツァ・ラツィオ』をする姿がアップされて。契約書とか、毎回ニュアンスを変えてくる。契約内容が特殊だったこともあって、7,8回やり直しもあって。今年も全部まとまっていてやり取りしていたら、そういう感じになった」

 クリスタル・パレスでフランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督と再会した鎌田。ラツィオとの契約延長交渉で、契約内容の細かい部分を巡って駆け引きがあったとみられるだけに、ラツィオ退団で自身のキャリアが好転することは間違いなさそうだ。